この記事では、「向上」と「改善」と「増加」の違いを分かりやすく説明していきます。
「向上」とは?
「向上」は「こうじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「より良い状態にすること」という意味で。
それまでよりも良い状態になることを言います。
2つ目は「仏教用語で、絶対平等の境地や、そこを目指すこと」という意味です。
上記に共通するのは「良い状態に向かう」という意味です。
「向上」の使い方
「向上」は名詞として「向上する・した」「向上させる・させた」「向上心」と使われたり、副詞として「向上して」と使われたりします。
基本的に、何らかの行動を起こしてより良い状態にすることに使われる言葉です。
「向上」の例文
・『今までとは学習方法を変えたことで成績が向上した』
「改善」とは?
「改善」は「かいぜん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「悪いところをより好ましいものへ変えること」という意味で、悪い状況を望ましい状況に変えることを言います。
2つ目は「悪い点を変える為に創意工夫すること」という意味で、悪い状況をこの悪しい状況に変える為にする、様々な取り組みのことを言います。
上記に共通するのは「悪い点をよくする」という意味です。
「改善」の使い方
「改善」は名詞として動詞を伴い「改善する・した」「改善される・された」と使われたり、副詞として「改善して」と使われたりします。
基本的に、悪いところよく変えることや、その為の取り組みに使われる言葉です。
「改善」の例文
・『業務を改善する為に担当者が集まって話し合いを開いた』
「増加」とは?
「増加」は「ぞうか」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「物の数量が多くなったり、多くすること」という意味で、時間が経過するに従い数量が多くなることを言います。
2つ目は「数学用語で、変数の値を大きくすると値も大きくなる関数のこと」という意味です。
上記に共通するのは「数が大きくなる」という意味です。
「増加」の使い方
「増加」は名詞として動詞を伴い「増加する・した」と使われたり、副詞として「増加して」と使われたりします。
基本的に、時間が経過するに従い数量が多くなることに使われる言葉です。
「増加」の例文
・『新商品がヒットしたお陰で、全商品の売り上げが一気に増加した』
「向上」と「改善」と「増加」の違い
「向上」は「何らかの行動を起こしてより良い状態にすること」という意味です。
「改善」は「悪いところよく変えることや、その為の取り組み」という意味です。
「増加」は「時間が経過するに従い数量が大きくなること」という意味です。
まとめ
今回は「向上」と「改善」と「増加」について紹介しました。
「向上」は「より良い状態にすること」、「改善」は「悪い点を変えることや取り組み」、「増加」は「数量が多くなること」と覚えておきましょう。