この記事では、「覚悟」と「決意」と「決心」の違いを分かりやすく説明していきます。
「覚悟」とは?
「覚悟」は「かくご」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「仏教用語で、迷いを捨て去り真理を悟ること」といういみです。
2つ目は転じて「先に起きる危険や困難などを予想して、それを受け入れる心構えをすること」という意味で、これから起きると思われる災いに対して、受け入れることを心に決めることです。
3つ目は「これから起きる辛い状態を避けられないものとして、あきらめること」という意味で、何が起きても仕方がないと観念することです。
3つ目は「記憶すること」という意味で、ものごとを頭で覚えることです。
4つ目は「はっきり知ること」という意味で、本質を理解することです。
上記に共通するのは「真実を受け入れる」という意味です。
「覚悟」の使い方
「覚悟」は名詞として「覚悟する・した」「覚悟を決める」「覚悟の上」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、これから起きる危険や困難などを予想して、受け入れる心構えを持ったり、観念することに使われる言葉です。
「覚悟」の例文
・『非常に困難な作業であることを覚悟して引き受ける』
「決意」とは?
「決意」は「けつい」と読みます。
意味は「自分があることをしたいと思う気持ちをはっきりとさせること」で、自分のやりたいこと、やるべこきことを明確にすることです。
「決」は「きめる」とも読み「きっぱりとどちらかにする」という意味、「意」は「心の中の気持ちや考え」という意味、「決意」で「心の中の気持ちや考えをきっぱりどちらかにすること」になります。
「決意」の使い方
「決意」は名詞として「決意する・した」「決意表明」「固い決意」などと使われます。
基本的に、自分があることをしたいと思う気持ちをはっきりさせることに使われる言葉です。
「決意」の例文
・『今年こそ結婚しようと決意する』
「決心」とは?
「決心」は「けっしん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「考えを決めること」という意味で、どうするかを最終的に判断することです。
2つ目は「考えを決めて実行する為に行動を始めること」という意味で、どうするかという考えに結論を出し、実際に行動するまで至ることです。
上記に共通するのは「はっきり結論を出す」という意味です。
「決心」の使い方
「決心」は名詞として「決心する・した」「決心がつく」「一大決心」などと使われます。
基本的に、自分の考えに結論を出して、行動に移す心構えをすることに使われる言葉です。
「決心」の例文
・『友達に言われてやっと彼に告白する決心がついた』
「覚悟」と「決意」と「決心」の違い
「覚悟」は「これから起きる危険や困難などを予想して、受け入れる心構えを持ったり、観念すること」という意味です。
「決意」は「自分があることをしたいと思う気持ちをはっきりさせること」という意味です。
「決心」は「自分の考えに結論を出して、行動に移す心構えをすること」という意味です。
まとめ
今回は「覚悟」と「決意」と「決心」について紹介しました。
「覚悟」は「困難を受け入れること」、「決意」は「気持ちをはっきりさせること」、「決心」は「結論を出して実行に移そうとうすること」と覚えておきましょう。