この記事では、「学習」と「学問」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「学習」と「学問」の違い
「学習」には、3つの意味があります。
1つめは、学問や技術を学び習うことです。
2つめは、学校で計画的・系統的に勉強をすることです。
3つめは、人間を含めた動物が、経験を通して知識・行動・考え方などを身につけていくことです。
「学問」には、2つの意味があります。
1つめは、学び習うこと、また身につけた知識のことです。
もう一つは、理論的に体系づけられた知識や研究方法のことです。
「学習」の意味にある、学び習うこと、学校で勉強することという意味と、「学問」にある、学び習うことという意味はほぼ同じです。
「学校」の2つめの意味である、学校で計画的・系統的に学ぶという意味は、学ぶ場所が学校に限定されていますが、「学問」の学び習うこととい意味は、本で読んだり先生についたりして知識を学習する意味があり、学校と限定していません。
また、「学問」には理論的に体系づけられた知識や研究方法という意味がありますが、この意味は「学習」にはありません。
「学習」と「学問」の使い方の違い
学び習うことについて「学習」という言葉を使用します。
「学問」にも学ぶ習うという意味がありますが、この意味よりも体系づけられた知識などのことや、学び習って身につけた知識のことを指して使われることが多いです。
学び習うという意味では、「英語を学習する」とはいいますが、「英語を学問する」とはあまりいいません。
「学習」と「学問」の英語表記の違い
「学習」は英語で“learning”や“study”と表現をします。
「学問」は英語で、学ぶことの意味では“learning”や“study”、学識の意味では“scholarship”と表現をします。
「学習」の意味
「学習」には、3つの意味があります。
1つめは、学問や技術などをまなびならうことです。
学ぶには、見習ったり、教えを受けたりして、技術や知識を身につけるという意味があります。
習うとは、技術や知識などの教えを受けることです。
2つめの意味は、学校で計画的・体系的にまなぶことです。
小学校、中学校などでは、1年生の間に何を学ぶのか、1学期中には何を学ぶのかなど、計画が作られています。
英会話教室などでは、計画を立てずに教えていることもありますが、体系づけられています。
こういった場で学ぶことが「学習」です。
3つめの意味は、人間を含む動物が、体験をすることによって、知識や環境に適した行動や態度を身につけていくことです。
赤ちゃんは高い場所を怖がることはありません。
しかし、大人が「高い場所は危ない」と教えることで、高い場所は危険なのだと知識を身につけます。
こういったことが「学習」です。
何度も裏切られるような体験をした人は、人は信頼できないと考えるようになってしまうことがあります。
そして、人を信じないようになります。
これも実際に自分が経験をすることで行動や考え方が変わっていることであり、「学習」といいます。
「学習」の使い方
学び習うことを指して使用をします。
経験を通じて知識や行動を身につけていくことも「学習」といいますが、学校で学ぶことについて使われることが多いです。
「学習」を使った例文
・『児童の学習を支援する』
・『毎週月曜日に英会話教室に通って英語を学習する』
・『オンラインを使って学習をする』
・『数学の学習が楽しい』
「学習」の類語
「勉強」「学業」が類語です。
「勉強」には、学問や技術などを学ぶこと、経験を積むこと、努力をすることという意味があります。
「学業」とは、勉強をすることです。
「学習」の対義語
対義語はありません
「学問」の意味
「学問」には、2つの意味があります。
1つめは、学び習うこと、また身につけた知識です。
「学問」が意味する学び習うことの方法は、本を読む、先生について教えてもらう、学校へ通うなど、さまざまあります。
もう一つの意味は、理論に基づいて体系づけられた知識や研究方法のことです。
体系とは、それぞれ別なものを一定の原理に従って組織したもののことです。
天文学、生物学、政治学など、さまざまな「学問」があります。
「学問」の使い方
一定の原理に従って知識を体系化したものを指して使用をしたり、身につけた学識のことを指して使用をしたりします。
「学問」を使った例文
・『学問することは楽しい』
・『学問的にはわずかに違う』
・『学問的に調べる必要がある』
・『日々学問にはげんでいる』
「学問」の類語
「教養」「学術」類語です。
「教養」には広い知識という意味があり、「学術」には専門的な研究として行われる学問の意味があります。
「学問」の対義語
「無学」が対義語です。
学問や知識がないことです。
まとめ
学び習うという意味は、2つの言葉に共通していますが、「学問」にはそれ以外の意味もあります。