この記事では、「明ける」と「開ける」と「空ける」の違いを分かりやすく説明していきます。
「明ける」とは?
「明ける」は「あける」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「朝になる」という意味で、太陽が地上に現れて夜が終わることを言います。
2つ目は「一年が改まる」という意味で、それまでの一年が終わって、新しい一年になることを言います。
3つ目は「ある期間が終わる」という意味で、ある状態が終わり、元通りになることを言います。
上記に共通するのは「次の期間や状態になる」という意味です。
「明ける」の使い方
「明ける」は動詞として「明ける・明けた」と使われたり、副詞として「明けて」と使われたりします。
基本的に、ある時間や期間、状態が終わり、次の時間や期間、状態になることに使われる言葉です。
「明ける」の例文
・『一睡もせずに夜が明けた』
「開ける」とは?
「開ける」も「あける」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「閉じていたものを押し放つ」という意味で、窓やドアなどを開くことを言います。
2つ目は「仕切りや隔たりを取り除く」という意味で、内側と外側をつなげることを言います。
3つ目は「営業を始める」という意味で、お店に客が来られる状態にすることを言います。
上記に共通するのは「外に向けて放つ」という意味です。
「開ける」の使い方
「開ける」は動詞として「開ける・開けた」と使われたり、副詞として「開けて」と使われたり、名詞として「開き」と使われたりします。
基本的に、閉まっている状態のものを、外に向けて放つことに使われる言葉です。
「開ける」の例文
・『封筒を開けて書類を取り出す』
「空ける」とは?
「空ける」も「あける」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「穴を付ける」という意味で、土を掘ったり、道具を使ったりして穴を作ることを言います。
2つ目は「隙間や合間を作る」という意味で、間をあけたり、何もない場所を作ることを言います。
3つ目は「中の物を出して、新たに物を入れずに何もない状態でいる」という意味で、容器などの中身を出し切った状態のことを言います。
上記に共通するのは「何もない場所を作る」という意味です。
「空ける」の使い方
「空ける」は動詞として「空ける・空けた」と使われたり、副詞として「空けて」と使われたり、名詞として「空き」と使われたりします。
基本的に、今までそこを占めていたものを取り除き、何もない場所を作ることに使われる言葉です。
「空ける」の例文
・『手の空いた人はこちらの作業を手伝って下さい』
「明ける」と「開ける」と「空ける」の違い
「明ける」は「ある時間や期間、状態が終わり、次の時間や期間、状態になること」という意味です。
「開ける」は「閉まっている状態のものを、外に向けて放つこと」という意味です。
「空ける」は「今までそこを占めていたものを取り除き、何もない場所を作ること」という意味です。
まとめ
今回は「明ける」と「開ける」と「空ける」について紹介しました。
「明ける」は「次の状態になる」、「開ける」は「外に放つ」、「空ける」は「空間を作る」と覚えておきましょう。