この記事では、「ビスケット」と「サブレ」と「クッキー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ビスケット」とは?
広い意味では焼き菓子全般を指す言葉ですが、一般的に使われる意味ではラテン語の二度焼いたパンを語源に持つ洋菓子で、パンを日もちさせるために二度焼いたのが発祥とされています。
製法としては小麦粉にバター、牛乳、卵、砂糖、香料などを混ぜて比較的小さな形にして焼いたものとなり、薄く焼いて硬めのものだけでなく、フライドチキン店のビスケットのようなふんわりとした食感のものもあります。
フライドチキンのビスケットなどは製法がスコーンにかなり近く、成分がスコーンとはやや異なります。
いわゆる薄く焼いたお菓子としてのビスケットは原料配合と製法からハードビスケット、ソフトビスケット、ファンシービスケットに分類され、ファンシービスケットがクッキーやサブレを指します。
「サブレ」とは?
クッキーの種類のひとつがサブレで、バターの風味が強いものを指します。
サクサクとした食感から名前がついたものでフランス語の砂を意味するサブルという言葉が語源となった説があります。
日もちの良さもあり、みやげ品、贈答用の商品が多く見られることも特徴で、クッキーの中でも特別な感じというのもみやげ品に見られる理由でしょう。
「クッキー」とは?
クッキーはオランダ語の小さいケーキが語源とされ、製法自体はビスケットと同様のものとされているため、海外では同一のものとされている地域もあり、日本でも同じものとみなすことが出来た時期がありましたが、日本では1971年に定めた全国ビスケット協会による定義で、クッキーは糖分・脂肪分が全体の40%以上で、手作り風の見た目のものとされており、この定義に当てはめるとビスケットと比べると高級感を持ったものとなっています。
冷蔵クッキー、飾り付けのクッキーなどの種類があり、アイスクリームとの組み合わせもビスケットより多く見られます。
「ビスケット」と「サブレ」と「クッキー」の違い
ビスケットは広い意味では焼き菓子全般を指し、そのまままとめるとクッキーやサブレもビスケットの一種としてみることが出来、ハードビスケットもソフトビスケットではないファンシービスケットをクッキーやサブレとする定義もあります。
ただし日本の全国ビスケット協会の定義により、糖分・脂肪分が全体の40%以上も、手作り風の見た目を持つものをクッキーとしています。
サブレはクッキーの一種でバターの風味が強いものを指し、形状などの取り決めはありません。
焼き菓子という定義ではフライドチキン店のビスケットもビスケットとなります。
まとめ
「ビスケット」と「サブレ」と「クッキー」は薄く焼いた洋風のお菓子として見た場合、成分による定義でクッキーとビスケットが分かれ、更にそのクッキーの中でバターの風味が強いものをサブレをと呼んでいます。