この記事では、「仏頂面」と「しかめっ面」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仏頂面」とは?
仏頂面は、ぶっちょうづらという読み方をする言葉です。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、無愛想な事や仏の頭の頂といった意味の仏頂の漢字に、顔付きといった意味がある面の漢字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から仏頂面は、不機嫌そうにふくれた顔付きや不平らしい顔付きといった意味を表すのです。
「仏頂面」の言葉の使い方
仏頂面は、不機嫌さを露わにした表情に対して使われる言葉となっています。
内面の不満をふくれた様な顔付きとして目に見える形で表現している顔付きの事であり、愛想を感じさせない様な表情に対して使用される事が多いです。
基本的にその場の空気を悪くしてしまう様な場にそぐわない顔付きという、マイナスイメージを含めてこの言葉が使われる事が少なくありません。
「しかめっ面」とは?
しかめっ面は、しかめっつらという読み方をすべき言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、顔の皮を縮めて皺を寄せるという意味を持つしかめっの文字に、顔といった意味を有する面の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそしかめっ面は、眉の辺りに皺を寄せた不機嫌そうな表情を示すのです。
「しかめっ面」の言葉の使い方
しかめっ面は、眉間の周囲に皺を寄せる事で不機嫌さを表現する様な表情に対して用いられる言葉となっています。
眉間の辺りに皺が寄る事で、内心の不快さや痛みが顔付きに出ているという意味で使用されているのです。
もっともこの言葉を文字で表記する際には、顰めっ面と書かれる事も珍しくありません。
ですが顰の漢字は常用漢字ではないため文字で表記する際には、この様にしかめっ面と平仮名を用いて表記する方が無難である点を覚えておく事をおすすめします。
「仏頂面」と「しかめっ面」の違い
仏頂面としかめっ面の文字表記を見比べれば、仏頂としかめっという文字の違いに即座に気付く事が可能です。
所がその後に続くのは、同じ面の漢字である上に、どちらも不機嫌さを表す表情という意味を持っている点がややこしいかったりします。
とはいえ示す表情に違いがあるので、その点を理解すれば上手に使い分けを実行する事が可能です。
まず仏頂面は、ふくれた顔付きで機嫌の悪さや不満を表す顔付きに対して使用される言葉となっています。
一方のしかめっ面は、眉間に皺を寄せる事で機嫌の悪さを示している時に用いるべき言葉です。
まとめ
2つの言葉はどちらも最後に面の漢字が使われており、更に共に不機嫌な表情に対して用いられる言葉という共通点があります。
ですがその前には全然違う文字が使われているため、示す表情には違いを見出す事が出来るのです。
ちなみに仏頂面は、不機嫌さや不満によりふくれた顔付きを表現する言葉となっています。
対するしかめっ面は、眉の辺りに皺を寄せた表情を作る事で不機嫌さや不快さを示す言葉です。