この記事では、「真髄」と「神髄」の違いを分かりやすく説明していきます。
同じ読みの漢字を区別していきましょう。
「真髄」とは?
真髄(しんずい)とはストーリーの心臓部にあたるもの。
見過ごしてはいけない、もっとも重要なポイントをいいます。
高層ビルに例えるのなら、中心にある鉄骨部分をさします。
それが無いと折れてしまうもの、構造がおかしくなってしまうものが「真髄」です。
もともと真髄は「真の髄」と書きます。
真(まこと)とは、本当の部分です。
嘘や偽りのない、そのままの姿をあらわします。
そして「髄」は、植物の細胞部分をしめす言葉です。
そのため、ある物の真ん中にはいっている部分が真髄です。
そのためある出来事の中心にあたるもの、要点を真髄といいます。
「神髄」とは
神髄(しんずい)とは、物事の極意や奥義のこと。
学問や武術の、心得をいいます。
何かを習うときに、知っておきたい精神論が神髄にあたります。
浅い部分ではなく、深い部分。
熟成しないと分からないものが神髄です。
もともと神髄は「神の髄」と書きます。
神というと八百万の神のように、日本各地を守っている神様を思い浮かべます。
また「神」という漢字には「魂」という意味もあります。
髄は核心部分にあたるので、剣道や柔道などの武術におけるメソッドを神髄といいます。
習い立ての初心者では取得できないもの、ある程度のレベルにならないとたどり着けない境地を神髄と呼んでいます。
「真髄」と「神髄」の違い
いずれも「しんずい」と読みます。
「真髄」と「神髄」の違いを、分かりやすく解説します。
「真髄」と「神髄」の違いは分かりにくいですが、辞書を開くとどちらも同じ項目にまとめられています。
そのため学術上は「真髄」と「神髄」は、どちらも同じ内容の言葉です。
どちらを使っても間違いにはならないので、頭に入れておくと良いでしょう。
どちらも物事の核心部分、取り外してはいけない重要点をあらわします。
その事柄について考えたとき、もっとも大切な要点が真髄と神髄です。
ただ神髄には「神」という言葉が入っているので、神がかった精神論や奥義を語りたいときには、神髄が選ばれやすいです。
真髄が「数学の真髄を学ぶ」や「海外小説の真髄に触れる」など勉強や学問に使われるのに対して、神髄は「高級腕時計の神髄」や「有名映画の神髄」など、精神論を語るときに用いられます。
ちなみに「しんずい」と書く言葉はもうひとつ。
心髄には「心の底」という意味があります。
中心という訳もありますが、その人の感情をえぐるような意味合いがあるのは心髄のみです。
覚えておきましょう。
まとめ
「真髄」と「神髄」の違いを分かりやすく解説しました。
どちらも「しんずい」と読みます。
物事の核となっている部分、中心として外せない箇所をあらわします。
辞書にはどちらも同じ項目として掲載されています。
「心髄」とあわせて覚えておきましょう。