この記事では、「簡単」と「易しい」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「簡単」と「易しい」の違い
「簡単」には、2つの意味があります。
1つめは、大雑把で単純なことです。
2つめは、時間や手間がかからないことです。
「易しい」には、3つの意味があります。
1つめは、単純でわかりやすいことです。
2つめは、面倒なことがなく、容易であることです。
3つめは、不用意であることです。
「簡単」と「易しい」は、ほぼ同じ意味になります。
「簡単」の意味にある、大雑把で単純なことは、単純でわかりやすいと言い換えることができます。
この意味は「易しい」にも含まれています。
「簡単」の意味にある、時間や手間がかからないことは、面倒なことがないと言い換えることができます。
また、「容易」はたやすいという意味があり、「たやすい」はやさしいという意味があります。
「易しい」には不用意という意味があり、この意味は「簡単」にはありませんが、それ以外の意味では「簡単」と「易しい」はほぼ同じになります。
「簡単」と「易しい」の使い方の違い
ほぼ同じ意味を持っているので、ほぼ同じように使うことができます。
「簡単な文章」とも「易しい文章」ともすることが可能です。
これは、わかりやすい文章という意味になります。
しかし、「簡単に理解できる」とはいいますが、「易しく理解できる」とはあまりいいません。
「簡単に理解できる」とは、手間をかけずに理解できるさまの意味があります。
「易しい」には、面倒なことがなく容易であるという意味があり、容易に理解できる意味で「易しく理解できる」としたいところですが、このような使われ方は一般的にはされていません。
理解する内容が算数だった場合、「易しい算数の問題」などとすることはできます。
「簡単」と「易しい」の英語表記の違い
「簡単」は英語で“simple”や“easy”や“light”と表記をします。
「易しい」は英語で“simple”や“easy”や“plain”と表記をします。
「簡単」の意味
「簡単」には、2つの意味があります。
1つめは、物事が大雑把で単純なことです。
単純でわかりやすいともいえます。
「簡単な作りの機械」のような使われ方をし、この場合は機械の構造が単純なことを意味しています。
単純なものは、わかりやすいといえるでしょう。
もう一つの意味は、時間や手間がかからないことです。
「簡単に作れる料理」のような使われ方をし、この場合は時間や手間をかけずに作れる料理である意味があります。
時間も労力もあまり使わない意味です。
「簡単」の使い方
単純でわかりやすいこと、時間や手間がかからないことを指して使用します。
「簡単なデザインの服」というと、飾りが少ない服を想像させます。
飾りがたくさんついていない服は、その構造がわかりやすいです。
「簡単な説明」も単純でわかりやすいという意味で、「簡単」という言葉が使用されています。
「簡単な説明」だと、単純なので理解しやすい面がある一方、説明が大雑把になってしまい、伝えたいことがうまく伝わらないこともあります。
「簡単な試験」というと、たやすくできる試験、手間がかからない試験という意味になります。
「簡単」を使った例文
・『簡単に食事をすませる』
・『簡単な作り置きレシピ』
・『ブログは簡単に作ることができる』
・『お手入れが簡単なレザーグッズ』
・『簡単に手に入れることができる』
「簡単」の類語
「易しい」「たやすい」「容易」が類語です。
「たやすい」には、わけなくできる、時間や手間がかからないという意味があります。
「容易」は、たやすいことです。
「簡単」の対義語
「難しい」が対義語です。
複雑でわかりにくい、解決するのが困難であるという意味があります。
「易しい」の意味
「易しい」には、3つの意味があります。
1つめは、単純でわかりやすいことです。
「易しい説明」というと、理解しやすい説明、わかりやすい説明という意味になります。
2つめは、面倒なことがなく容易であることです。
楽にできると言い換えることもできます。
3つめは、不用意であることです。
「不用意」には、用意ができていない、注意や用心が足りないという意味があります。
「易しい」の使い方
「易しい」には3つの意味がありますが、不用意である意味で使われることは少なく、それ以外の意味で使われることが多いです。
しかし、「易しく解ける問題」のような使い方は一般的にはしません。
この場合は「問題が易しい」とするのが適切です。
「易しい」を使った例文
・『易しい文章を心がける』
・『子どもにとって易しい本』
・『易しい問題から解いていく』
・『易しい説明』
・『誰にでもできる易しい問題』
「易しい」の類語
「簡単」「たやすい」が類語です。
「易しい」の対義語
「難しい」が対義語です。
まとめ
2つの言葉はほぼ同じ意味を持っています。
使い方もほぼ同じです。