この記事では、「永遠」と「無限」と「永久」の違いを分かりやすく説明していきます。
「永遠」とは?
時間的持続の際限のない、遠い遠い未来まで続いてもなお続いていることを指し、終わりがないという意味合いも含みます。
「●●よ永遠に」「●●よ永遠なれ」という言葉は続いて欲しい、終わらないで欲しいという願いが込められています。
永遠に続く迷路という例えではゴールがない迷路と言う見方と、道が増え続けていく迷路という見方ができます。
永遠は言葉として「永遠の愛を誓いますか」という結婚時の誓約などポジティブな使われ方に使うことも多く、楽曲のタイトルや歌詞などに使われることが多いです。
ただし、ここから「永遠に出られない」など、ネガティブな意味でも使うことが可能です。
「無限」とは?
数や量などの限りが無いことを指す言葉で、ゲームの自機が無限に弾丸を発射できる(弾数の制限がない)や、円形の道を無限に走り続けることなど、がイメージしやすいでしょう。
現実世界に体積を持つ完全な形の無限はないとも言えますが、物語や概念の世界、コンピューターゲームの中などでは無限は発生自体は可能です。
ただし、時間との関係も兼ね合いになってくるため、ある程度の比喩表現的な部分もあります。
無限と無限大では限りないものが無限、限りなく増え続けていく、または無限と思えるほど多く見えるものが無限大とされます。
無数は数えられないほどの数、無限は完結することのない数と定義されており、無数より無限のほうが多いと言えますが、現実的な実証は難しいでしょう。
「永久」とは
えいきゅうと読む場合、果てしなく続くこと。
とわと読む場合でも時代を超えて続いていくことという意味を持ち、磁力が永久に持ち続ける「永久磁石」や一生生え変わることのない「永久歯」などモノに対して使われる言葉となっています。
土地は利用を続けても利用した行為自体によって価値は減少しないことから永久資産と呼ばれることもあります。
外部からの損傷などがない限り使い続けられるものを半永久的に使えるものといいます。
「永遠」と「無限」と「永久」の違い
「永遠」と「永久」は意味合いが近く、時代を超えてもかわらず続いていくものですが、永遠は愛や名曲など、観念的なもの(体積を持たないもの)に使われるのに対し、永久は永久カレンダーや永久磁石など体積を持つものに使われます。
永遠と永久では言葉としては永遠のほうが歌詞などを中心に広く使われています。
「無限」は「大量」などを遥かに超える数限りないこと、量の限りのないことを指す言葉で、現実よりは概念的な言葉ではあります。
時間の概念は言葉に影響ありません。
無限に時間があるという言葉で永遠と言い換えられなくもないですが、あまり使わない言い回しです。
まとめ
「永遠」と「永久」は時間を対象にして時代が代わっても変わらない、終わりがないという考え方で、概念が「永遠」、ものが「永久」と、対象となるものが違います。
「無限」は量、数が限りないことを指し、「無限ループ」では止まることがない道という表現にも使われます。