この記事では、「試合」と「仕合」と「死合」の違いを分かりやすく説明していきます。
見分けのつかない熟語を、今すぐ学んでいきましょう。
「試合」とは?
試合(しあい)とは、勝ち負けを決めること。
バトルをおこなって、どちらが優れているか争うゲームです。
バスケットの試合、サッカーの試合、ラグビーの試合など、おもにスポーツの対戦を「試合」と呼んでいます。
試合は「試して合う」とあらわします。
「試す」とは、とりあえずやってみること。
お互いの能力がどうなのか、どちらが強くてどちらが弱いのか、実際に対決することです。
そのため腕試しや肩慣らしのためにおこなうのが「試合」。
決着を付けるために、おこなっています。
「仕合」とは?
仕合(しあい)とは、武術などで腕を競うこと。
力比べをしようと、こちらから働きかける動作です。
はり合っているライバルと、改めて向き合うこと。
競い合っていくものが仕合となります。
仕合には「仕」という漢字がふくまれています。
「仕」には「おこなう」という意味があります。
「合」には「一緒になる」という訳があるので、頭と頭をぶつからせて激しく小競り合いするシーンで「仕合」は用いられます。
ちなみに泥仕合とは、相手の足を引っ張る、みにくい争いを指します。
「死合」とは
死合(しあい)とは、命を落としかねない荒々しい決闘のこと。
おもにオンラインゲームの中で、用いられている用語です。
全力で戦う、血まなこの戦闘シーンで使います。
命を捨てるまで争うような、暴力的なバトル。
一瞬のスキも許されないような、荒っぽい場面に対して用いられています。
もともと「死合」は「死ぬ・合う」という、恐ろしい漢字が含まれています。
そのため死に物狂いの対戦、生死をかけた本気のバトルが死合です。
ちなみに死合は辞書には載っていない、当て字となっています。
「試合」と「仕合」と「死合」の違い
「試合」と「仕合」と「死合」はいずれも「しあい」と読みます。
そのため変換を間違えてしまうこともあります。
3つのうち辞書に掲載されているのは「試合」と「仕合」です。
「死合」は辞書に載っていない、ネットスラングになります。
そのため日常のシーンで用いるのは「試合」もしくは「仕合」です。
このうち野球やゴルフ、卓球など、スポーツの対決に使うのは「試合」です。
日ごろの練習の成果の延長にあるのが練習試合。
チャンピオンリーグなどの公式戦は、公式試合と呼んでいます。
仕合は泥仕合や闇仕合のように、見苦しい立ち回りや争いを批判するときに用いられています。
まとめ
「試合」と「仕合」と「死合」の違いを分かりやすくお伝えしました。
いずれも「しあい」と読みます。
試合とはスポーツや、武術の対決のこと。
勝ち負けを決めるためのゲームです。
そして仕合は泥仕合や闇仕合のように、みにくい争いに用います。
死合は辞書に載っていない当て字で、オンラインゲームで使う語句。
暴力的なシーンや戦いにつかいます。