会計に関連する言葉で「未払金」と「未払費用」と「買掛金」というものがあります。
三つの違いをご存じでしょうか、使うのにどの言葉を適用したらよいか迷ってしまう場面もあるのではないでしょうか。
この記事では、「未払金」と「未払費用」と「買掛金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「未払金」とは?
「未払金」とは、支払いの済んでいないお金のことを意味します。
商品として以外のものや何かしらのサービスの提供に対して使われる言葉です。
そして、一時的な支払い、つまりは、継続的ではない支払いに関して使われる言葉になります。
ですから、たとえ後払いになっていても、これからも継続予定の月額サービスや、水道光熱費や家賃などは、会計上「未払金」とは区別されることになります。
「未払費用」とは?
「未払費用」も「未払金」同様、支払いの済んでいないお金のことを意味しています。
商品として以外のものや何かしらのサービスの提供を先に行い、支払いを後にする時に使われる言葉です。
ですが、「未払費用」の場合は、継続的な支払いに関してのみに使われます。
継続予定の月額サービス、水道光熱費や家賃などなど、まだ支払いの全額が確定していない提供に対して用いられる言葉になります。
「買掛金」とは?
「買掛金」も支払いの済んでいないお金のことを指す言葉です。
ただ「未払金」や「未払費用」と異なり、商品としてのものや何かしらのサービスの提供に関して使われる言葉になります。
例えば、ある会社で、商品としてプリンターを後払いで購入したとしたら、プリンターの代金を「買掛金」として計上することになります。
ですが、事務で使う消耗品として後払いで購入したとしたら、プリンターの代金は「未払金」として計上することになります。
ちなみに、継続的ではない購入なので「未払費用」ではなく「未払金」になります。
「未払金」と「未払費用」と「買掛金」の違い
「未払金」は、「商品として以外の、継続的ではない」提供に関して使われる言葉です。
「未払費用」は、「商品として以外の、継続的な」提供に関して使われる言葉になります。
ただ「未払金」と「未払費用」どちらを使うかは、会社によって異なる場合もあるので、その会社に準じたやり方で用いることが大切です。
「買掛金」は、「商品として」の提供に関して用いられる言葉です。
三つの共通点は、「未払金」も「未払費用」も「買掛金」も、いずれ支払うお金であっても、貸借対照表には「負債」として計上される所にあります。
まとめ
これまで「未払金」と「未払費用」と「買掛金」の違いに関して紹介してきましたが、対象としているものの違い、継続的なものなのかそうでないのかなどの違いがありました。
ですが、先述の通り三つに共通するのは、いずれ支払われるであろうお金であっても、貸借対照表には「負債」として計上される所です。
計画的に行動することで、なるべくなら負債は抱えたくないものです。