ビジネスの世界などでは新しいルールを作った時に「承認」という言葉を使う場合があります。
これに似た言葉として「認定」や「認証」などもあるのですが、これらの言葉にはどのような意味を持っているのででしょうか?
そこでこの記事では、「承認」と「認定」と「認証」の違いを分かりやすく説明していきます。
「承認」とは?
「しょうにん」という読み方をする「承認」は「ある事柄が正しいことだと認めること」「もっともだと正当性を認めること」という意味があります。
また、法律面では「国家や政府などに対して外国が国際法上の地位を認める」という意味で解釈される場合にも使われています。
「承認」の例文
「承認」の例文を挙げて見ましょう。
・『国会の承認を得て法制化する』
・『上司の承認をもらった』
国会での法制化でも「承認」が使われています。
「認定」とは?
「にんてい」と読む「認定」は「ある事実や資格の有無・事柄の内容が当たっているなどを間違いないと認めて決めること」という意味がある言葉です。
「認定」の例文
・『この車は認定店からしか購入することができない』
・『明日、資格認定試験を受けるんだ』
「認定」の例文を見ると、認定試験などでも使われています。
「認証」とは
「認証」は「にんしょう」という読み方になります。
意味は「ある行為や文書の成立・記載などが正当な手続きで行われたことを公的機関が証明すること」と希釈されています。
この他にも「内閣・総理大臣の権能に属する行為を天皇が公式に証明する」という意味も持っているのです。
「認証」の例文
「認証」の例文は以下の通りです。
・『認証パスワードを忘れてしまい、パソコンが使えない』
・『我が社は環境の認証取得をしている』
「承認」と「認定」と「認証」の違い
ここで「承認」と「認定」と「認証」の違いを見て行きましょう。
特にISO(国際標準化機構)などで使われていますが、「認証」は「マネジメントシステムなどの内容がISOの規格に適合しているかを認めるもの」とされています。
これに対し、「認定」は「認証を与える審査を行う組織を認める」という解釈があり「認定」は審査機関が対象となっています。
また、「承認」=「ある事柄が正当であると判断する」と解釈する一方で、「認定」=「国・地方公共団体などの行政機関が事柄の当否などを判断して決定する」という違いで整理することができます。
まとめ
ここまで「承認」と「認定」と「認証」の意味や違いを説明してきました。
これらの言葉はさまざまなシチュエーションで耳にしたり目にすることが多くなってきました。
特にビジネス業界では環境基準や情報セキュリティー基準のISOでよく使われるようになっています。
それだけに「承認」「認定」「認証」などの言葉は重要性を増してきていると言っていいでしょう。
そのために私たちはスムーズに仕事を進めていくために、これらの言葉に基いた物事を深く正しく理解しておく必要があります。