「述べる」と「言う」と「話す」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「述べる」と「言う」と「話す」の違いとは?生活・教育

この記事では、「述べる」「言う」「話す」の違いを分かりやすく説明していきます。

この3語はいずれも言葉を発するという点で概ねの意味は一致していますが、ニュアンスや厳密な意味においてはかなりの違いがありますので、この記事を参考にしていただければ幸いです。

「述べる」とは?

「述べる」とは、言葉を「文字」「口に出して」意見や考えを伝えることです。

単に「口に出して」伝えるだけでなく、主に調査してまとめてあることなど、「事前に準備した内容」を順序だててわかりやすく説明することを指します。

また、実際に「口頭によって」行うだけではなく、電子メールや書籍など「文字」で行ったとしても「述べる」と表現することが可能です。

用例としては「会議で日本市場について述べた」「著者はこの本でその可能性はないと述べている」などです。


「言う」とは?

「言う」とは、言葉を「口に出す」ということ「全般」を表す言葉です。

前述の「述べる」のように言葉を「口に出して」意見や考えを伝えるという点では同じですが、調べた内容やまとめてある内容だけでなく、特に意味のない言葉やとりとめのない言葉も指します。

ただし、「言う」「文字」でなく、「口頭によって」発せられたもののみ含みます。

用例としては「悲しいと言う」「喜びのあまり、やったと言った」などがあります。

また、一般的には後述の「話す」と比べると、短い言葉に対して使うことが主です。


「話す」とは?

「話す」とは、言葉を「口に出して」意見や考えを伝えることです。

単に口に出して伝えるだけでなく、主に人や物など「相手」に向かって伝えることを指します。

なお、「話す」は前述の「言う」と同様に「文字」でなく、口頭によって発せられたもののみ含みます。

ただし、「言う」「その場で思いついた内容」でも構いませんが、ある程度まとまった内容を指しており、特に意味のない言葉やとりとめのない言葉は指しません。

用例としては「世界経済について話す」「今日の出来事について話す」などです。

また、一般的には「言う」と比べると、長い言葉に対して使うことが主です。

「述べる」と「言う」と「話す」の違い

まず、「言う」は言葉を口に出す行為「全般」を指すのに対し、「述べる」「話す」はまとまりのある話題を指します。

次に「述べる」「話す」の違いについては2点あり、まず、「述べる」「文字」を使った表現も可能ですが、「話す」「相手」に向かって「口頭によって」発せられる点が違います。

次に、「述べる」「事前に準備した内容」をわかりやすく順序だてて説明するものですが、「話す」「その場で思いついた内容」でも構わない点が違います。

まとめ

「述べる」「言う」「話す」についてまとめると以下となります。

「述べる」「事前に準備した内容」を順序だててわかりやすく説明することです。

「言う」は言葉を口に出す行為「全般」です。

「話す」「相手」に向かって「口に出して」ある程度まとまりのある言葉を伝えることです。