この記事では、名物と特産と名産の違いを分かりやすく説明していきます。
名物とは?
名物とは、その土地で多くの人々に知れ渡っている知名度の高い産物を意味します。
産地で名高い名産ともいう名物にあたるものは、その土地の歴史的価値があるものであったり、美術的なセンスを活かした芸術作品などを指します。
日本刀であれば、見た目が美しく、人々を魅了する優れたデザインであるもの、料理であればその風土が生み出す味に仕上げたものが名物と呼びます。
使われ方としては、「名物の釜飯」「名物の温泉饅頭」「名物のサツマイモ」で、その土地ならではの有名な産物に使います。
日本では、特に食べ物に対して使われることが多い言葉で、美味しくて見栄えもよく、多くの人が買うものに対してよく使われています。
この名物とは、物に対して使うだけではなく、光景、風景など自然が織り成して生み出すものに対しても使われています。
「ロンドン名物の霧」「名物の隅田川の花火」はまさにこの言葉に当てはまるものです。
特産とは?
特産とは、地域や国でのみ生産された食材や収穫して売られている物品のことを指します。
その土地でしか採れない野菜や果物、肉や魚など主に食材に使われる言葉です。
土地の気候や風土を取り入れて作る食材は濃厚で美味しさが増します。
そんな食材を使った特産は県外からも多くの人が買いに行き、お土産として選び、地域の経済に多大な影響を与えます。
リンゴや梨、葡萄、ミカンを加工してジャムにしたり、魚やイカ、タコなどの海産物などを干物、塩辛などに加工したものを特産物と呼びますし、土地で採れた米やサツマイモなどで作ったお酒や芋焼酎なども特産物に当てはまります。
栃木県ならかんぴょう、山梨県なら梨、京都府なら宇治茶などが特産になります。
そんな言葉の使い方は「特産物フェア」「特産物を買う」「ここはネギが特産物だ」と使います。
特産と付けるだけで人の注目を浴びる商品になるほど魅力的なものに感じる人は多いです。
この特産となるものは特別な技法や育て方、採り方を取り入れた方法で生産したものに対して特産に当てはまる言葉です。
名産とは?
名産とは、土地で採れた物の中でもとくに優れている産物という意味があります。
その土地で育てられた木材を使い、その地方の独特な作り方で作った産物のタンス、食器などで名が知れたものを名産といいます。
山梨県ならほうとう、東京都は雷おこし、千葉県では落花生が名産品となり、他の県の人も「あの県の名産は○○だ」と知られている有名な物が名産となります。
名産品として売り出す商品は、その土地でよりおすすめできる食材で作られていると多くの人にアピールできる商品として知名度を広められるものです。
名物と特産と名産の違い
多くの人に知れ渡る物を名物といいますが、名産はその土地で生産しており、名の知れた物との違います。
特産は名物と名産よりも名は知れ渡ってはいませんが、その土地で採れたもので作られたものを特産と言います。
特産品と名産品との違いはあまりないですが、地域活性化をはかるために各自体で独自の特産品や名産品を生み出し、地域活性化に貢献するわけです。
まとめ
その土地で採れた食材を使って多くの人に親しまれる名産を作り、名物にする。
また、木材で特産を作って売り出し、県外からもその商品を求められるように地域が一丸となって取り組み、活性化をはかります。
普通の食材や素材を使って作られたものとは違い、名物と特産と名産は地域を代表する魅力的なものとなります。