この記事では、「話す」と「言う」と「語る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「話す」とは?
「話す」は「はなす」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「言葉で相手に伝えること」という意味で、ある内容を直接相手に言葉で伝えることをいいます。
2つ目は「相談する」という意味で、事情や理由などを人に伝えて共有することを言います。
3つ目は「外国語で意思を伝える」という意味で、母国語以外を使うことを言います。
4つ目は「付き合う」という意味で、親しく接していることを言います。
上記に共通するのは「言葉で伝える」という意味です。
「話す」の使い方
「話す」は動詞として「話す・話した」と使われたり、副詞として「話して」と使われたり、名詞として「話(はなし)」と使われたりします。
基本的に、ある内容を、口で言葉にして相手に伝えることに使われます。
「話す」の例文
・『大切な用件なので、電話ではなく直接会って話す』
「言う」とは?
「言う」は「言う」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「言葉を口に出す」という意味で、内容に関係なく何らかの言葉をしゃべることを言います。
2つ目は「自分の考えや気持ち言葉で表現する」という意味で、相手に伝えたいこと言葉で表すことを言います。
3つ目は「世間一般でそう呼ばれている」という意味で、一般的にそうだとされていることを言います。
4つ目は「音声を出す」という意味で、人以外の動物や物が音を出すことを言います。
上記に共通するは「音声を発する」という意味です。
「言う」の使い方
「言う」は動詞として「言う・言った」「言われる・言われた」と使われたり、副詞として「言って」と使われたりします。
基本的に、内容は問わず、自分の思ったことを言葉に出して表すことに使われます。
「言う」の例文
・『上司に立ち寄りしてからオフィスに戻ると言ってある』
「語る」とは?
「語る」のは「かたる」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「まとまった内容を順に従い相手に言葉で聞かせること」という」意味で、ある一つの内容について詳しくしゃべって伝えることを言います。
2つ目は「節をつけて朗読する」という意味で、ある物語を、節をつけて人にしゃべって聞かせることを言います。
3つ目は「ある事実から、自然にものごとの真実や事情などがくみ取れる」という意味で、その状況を見れば何が起きたか理解できる様子を言います。
上記に共通するのは「まとまりのある内容を表す」という意味です。
「語る」の使い方
「語る」は動詞として「語る・語った」と使われたり、副詞として「語って」と使われたり、名詞として「語り」と使われたりします。
基本的に、一つのまとまった内容を相手に伝える為に、言葉に表すことに使われます。
「語る」の例文
・『彼はトラブルが起きたいきさつを長々と語った』
「話す」と「言う」と「語る」の違い
「話す」は「ある内容を、口で言葉にして相手に伝えること」という意味です。
「言う」は「内容は問わず、自分の思ったことを言葉に出して表すこと」という意味です。
「語る」は「一つのまとまった内容を相手に伝える為に、言葉に表すこと」という意味です。
まとめ
今回は「話す」と「言う」と「語る」について紹介しました。
「話す」は「言葉で伝える」、「言う」は「言葉に表す」、「語る」は「ある内容を言葉に表す」と覚えておきましょう。