この記事では、「順張り」と「逆張り」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「順張り」と「逆張り」の違い
「順張り(じゅんばり)」と「逆張り(ぎゃくばり)」はどちらも「株式・為替(FX)などの投資方法」ですが、「順張り」というのは「株価・為替などのチャートのトレンドに合わせて投資すること(上昇トレンドで買って下落トレンドで空売りすること)」を意味しています。
「順張り」に対して「逆張り」というのは、「株価・為替などのチャートのトレンドに逆らって投資すること」や「株価下落時のトレンド転換を狙って買うこと(株価上昇からの下落を狙って空売りすること)」を意味している違いがあります。
株式投資における「順張り」は「株価が上昇しているトレンドに合わせて株を買う投資方法」であり、「逆張り」というのは「株価が下落している時に株価の底(下落から上昇へとトレンド転換するタイミング)を狙って株を買う投資方法」なのです。
「順張り」と「逆張り」の使い方の違い
「順張り」という投資用語は「株価チャートが上昇トレンドに入っている時に投資する方法」という意味合いで使いますが、「逆張り」は「株価が大きく下落した時に、トレンド転換するタイミングを狙って投資する方法」の意味合いで使うという根本的な違いがあります。
例えば、「順張りのほうが大きな損失が出る可能性は低いです」の文章は、ハイリスク・ハイリターンの傾向がある「逆張り」(株価下落時の買い)に言い換えることはできないといった使い方の違いを挙げられます。
「順張り」と「逆張り」の英語表記の違い
「順張り」を、英語で表現すると以下になります。
“trend following”(市場のトレンドに追従する投資方法・順張り)
“market follower”(マーケットの動きをフォローする人・順張りする投資家)
「逆張り」を、英語を用いて表現すると以下になります。
“contrarian trading”“contrarian investing”(トレンドとは逆方向の取引・投資、逆張り)
“contrarian”(逆方向に行動する人・逆張りする投資家)
「順張り」の意味
「順張り(じゅんばり)」とは、「株式投資・為替投資(FX投資)などにおいて、株価・為替のチャートのトレンド(流れ)に合わせて投資する方法」を意味している投資用語です。
「順張り」と呼ばれる投資手法は、具体的にいうと「株価・為替が上昇トレンドにある時に買って、下落トレンドにある時に売る(空売りする)こと」を意味しているのです。
「順張り」の使い方
「順張り」という投資用語は、「株価・為替のチャートのトレンドに合わせる形で売買すること」や「上昇トレンドにある時に買って、下落トレンドにある時に売る(空売りする)こと」を意味して使う使い方になります。
「順張り」の用語には、「順張りする・順張りで投資する・順張りで稼ぐ・順張りのやり方・順張りのメリット」などの用法・用例で使うという使い方があります。
「順張り」を使った例文
・『株式投資の初心者は順張りのほうが、損失発生時のリスクを低く抑えられます。』
・『私は株価が上昇トレンドに入り始めたら、反射的に順張りをするようにしています。』
・『順張りしていたら、急に株価が下落し始めたので不安になってきました。』
・『順張りがローリスクであるといっても、株価が急落した時には損切りする勇気も必要です。』
・『FX投資を始めたばかりの頃は、リスクを取れずに順張りしかしたことがありませんでした。』
「順張り」の対義語
「順張り」の対義語は、以下になります。
「逆張り(ぎゃくばり)」……株式投資・FX投資などにおいて、チャートのトレンドに逆らって投資する方法。
株価・為替が下落している時に底を狙って買い、株価・為替が上昇している時に下落開始を狙って売る(空売りする)こと。
「順張り」のメリット・デメリット
「順張り」の投資手法のメリット・デメリットには、以下のようなことがあります。
「順張り」のメリット
・「上昇トレンドで買う・下落トレンドで売る」だけなので投資手法がシンプルで分かりやすい。
・下落トレンドにある株は買わないので、株価暴落による含み損拡大のリスクが低くなる。
・「損切りするライン」の設定がしやすい。
「順張り」のデメリット
・すでに上昇トレンドに入っているため、そこから更に株価が上昇する余地は限られる(大きな売却益は狙いにくい)。
・株・外貨を買うタイミングの見極めが難しいチャートも多く、買った後の上昇幅が小さいことも多い。
「逆張り」の意味
「逆張り(ぎゃくばり)」とは、「株価・為替のチャートのトレンド(流れ)に逆らって投資する方法」を意味している投資用語です。
「逆張り」の投資用語は、「株価が暴落したタイミング(底)を狙って買うこと・株価が暴騰したタイミング(天井)を狙って売ること、空売りすること」を意味しています。
つまり「逆張り」というのは、「下がった株価が上がり始めたり、上がった株価が落ち始めたりするトレンド転換時の利益を狙った投資手法」なのです。
「逆張り」の使い方
「逆張り」の投資用語は、「株価・為替のチャートのトレンドに逆らう形で売買すること」や「下落トレンドにある時に買って、上昇トレンドにある時に売る(空売りする)こと」を意味して使う使い方になります。
「逆張り」の用語には、「逆張りする・逆張りで投資する・逆張りで稼ぐ・逆張りの方法・逆張りのデメリット」などの用法・用例で使うという使い方があります。
「逆張り」を使った例文
・『業績が優良な企業の株価が暴落したので、逆張りしようと思います。』
・『株価の底を見極められれば、逆張りの買いで大きな利益を出せます。』
・『逆張りで空売りした時は、株価が上昇するほど大きな損失が出ます。』
・『私は下がり続ける株はないが信条なので、逆張りの手法を好んでいます。』
・『逆張りしていた株がトレンド転換して上がり始めたため、含み益が急に増えました。』
「逆張り」の対義語
「逆張り」の対義語は、以下になります。
「順張り(じゅんばり)」……株価・為替などのチャートのトレンドに合わせて投資する方法。
上昇トレンドで買って、下落トレンドで売るという無難な投資手法。
「逆張り」のメリット・デメリット
「逆張り」の投資手法のメリット・デメリットには、以下のようなことがあります。
「逆張り」のメリット
・優良株(業績が悪くない企業の株)の株価が極端に暴落した場合などは、誰が見ても投資のタイミングが分かりやすい。
・株価・外貨が十分に下がったタイミングを狙うので、大きな売却益を得られる可能性がある。
「逆張り」のデメリット
・下落トレンドで買った場合、どこまで下がり続けるのかの予測が難しい。
・上昇トレンドで空売りした場合、どこまで上がり続けるのかの予測が難しい。
・トレンド転換を待つ心理になるため、「損切りするタイミング」を見極めにくい。
まとめ
「順張り」と「逆張り」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「順張り」と「逆張り」の意味・使い方・例文・英語の違いや対義語・メリットとデメリットを詳しく調べたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。