この記事では、「不要」と「無用」と「不用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不要」とは?
「不要」とは、必要ではないこと、またはいらない状態であることを意味します。
必ず要るという意味の必要の対義語にあたり、なくてもかまわないものという意味で使われます。
他の言葉に比べ、必要ではないという意味が強い言葉になります。
必要ではない点を強調することで、余計という意味を含む使い方をすることもあります。
「不要」の言葉の用例・使い方
・不要不急の外出を自粛する。
・不要なアプリを削除する。
・自転車で通勤できるので車は不要です。
・先ほどお送りしたメールの返信は不要です。
・不要なものは機内に持ち込まないでください。
「無用」とは?
「無用」とは、役に立たないことを意味します。
役に立つという意味の有用の対義語です。
言葉を分解すると用が無いとなり、他の言葉に比べ、役に立たないという意味が強い言葉になります。
やってはいけないことという禁止の意味で使われることもあります。
「無用」の言葉の用例・使い方
・この靴はサイズが合わないので無用の長物だ。
・問答無用で役割を押し付けられた。
・心配無用です。
・天地無用の荷物。
「不用」とは
「不用」とは、使わないことや、もはや役に立たない状態であることを意味します。
必要であることを意味する入用の対義語にあたり、すでにあるものが今現在必要ではなくなったり、使用しなくなったという意味合いが強い言葉になります。
「不用」の言葉の用例・使い方
・チケットは不用です。
・不用な文房具を処分する。
・不用品回収に雑誌を出す。
「不要」と「無用」と「不用」の類似点、違い
「不要」と「無用」と「不用」はいずれもいらないことを意味する場面で使われますが、「不要」は必要な状態ではないこと、「不用」は使用しなくなった状態であること、「無用」は役に立たなくなったというニュアンスで使用されるという違いがあります。
例えば不要品は必要がなくなったものを意味し、不用品は使用しなくなったものを意味します。
不要と不用はいらないという意味で似ていて音も同じなので間違えやすい言葉ですが、必要ではない点が重要なのか、使用しない点が重要なのかで使い分けができます。
役に立たないことを意味する場面で使われる「無用」と「不用」については、「無用」は役に立たない意味でのニュアンスが強く、「不用」は使わないニュアンスで使われる違いがあります。
また、禁止の意味を含んで使われることがあるのは「無用」のみです。
まとめ
「不要」と「無用」と「不用」は似た意味を持ちますが、言葉によって意味のニュアンスが異なります。
それぞれの言葉が持つ以下の強い意味がポイントです。
・「不要」:必要ではない場面・状態であること
・「無用」:役に立たない場面・状態であること
・「不用」:使わない場面・状態であること