「デプロイ」と「リリース」と「ローンチ」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「デプロイ」と「リリース」と「ローンチ」の違いとは?専門用語・業界用語

デプロイ?ローンチ?

最近、ビジネスシーンなどで見聞きする横文字ですが、「リリース」との違いはあるのでしょうか?

この記事では、「デプロイ」「リリース」「ローンチ」の意味や違いについて分かりやすく説明していきます。

「デプロイ」の意味とは?

「デプロイ」とは、「開発されたシステムやアプリケーションなどを利用可能な状態にすること」を意味するIT用語です。

「デプロイ」=“deploy”とは、英語の“deployment”(展開する、配置する)に由来します。

アプリケーションは「ビルド」「デプロイ」、後述する「リリース」の3つの工程を経て一般ユーザーへと公開されます。

「デプロイ」に必要な実行ファイルの作成を「ビルド」=“build”と呼びます。

そして、作成された実行ファイルはwebサーバーやアプリケーションサーバーへアップロードされることにより、一般ユーザーが利用できるようになります。

この一連の作業を「デプロイ」と呼びます。


「リリース」の意味とは?

「リリース」とは、英語の“release”(自由にする、解放する、放つ、発売する、公開するなど)に由来し、一般的には映画、ゲーム、楽曲などの発売、公開を指して用いられます(「新作映画がリリースされる」「話題の新作がリリースされる」など)。

ビジネスシーンにおいても、「商品の発売」「サービスの公開」などを指して「リリース」が用いられています。

IT用語としても、おもに「開発した商品の発売や公開」「webサービスの開始」「開発した商品を納品すること」「リリース」と呼びます。


「ローンチ」の意味とは?

「ローンチ」とは、英語の“launch”(進水させる、水面におろす、発射する、打ち上げる、発売するなど)に由来します。

もともとは「新しい商品やサービスを発売、公開する」という意味のIT用語でしたが、そこから派生して、IT業界以外でも「新商品の発売」「新サービスの公開」を指して使用されるようになりました。

ちなみに、金融業界では「有価証券の発行」「有価証券の発行に際して、市場に発表すること」を指して「ローンチ」が使用されています。

「リリース」と「ローンチ」の違い

「リリース」「ローンチ」もほとんど同じ意味の言葉ですが、「リリース」に比べて「ローンチ」という言い回しはまだまだ広く浸透していないようです。

ただし、「ローンチイベント」(新商品発表イベント)や「ローンチタイトル」(新しいゲーム機の発売に合わせて発売されるゲームソフト)のように、「ローンチ」を使った用語も少しずつ生まれています。

まとめ

「デプロイ」とは、「開発されたシステムやアプリケーションなどを利用可能な状態にすること」を意味するIT用語です。

「リリース」とは、映画やゲームの「公開・発売」を指す他、ビジネスやIT用語では「新商品の発売」「新サービスの公開」という意味で用いられています。

「ローンチ」とは、もともとIT用語でしたが、「新商品の発売」「新サービスの公開」を指してIT業界以外のビジネスシーンでも使用されるようになりました。