この記事では、推察と推測と推定の違いを分かりやすく説明していきます。
推察とは?
推察とは、相手の事情や気持ち、おかれた立場などを考慮して思いやることを意味しています。
複雑な事情があるからこのようなことをしてしまったのだろうとおしはからうという意味合いもある言葉です。
親を失った人の胸中を思いやることでおおよその推察をつけたり、諸状況によってこのような事件が起こったことの推察がつくなど、相手の気持ちを読み取ることが目的で使われています。
この言葉がよく使われているのが事件現場です。
犯人はただ事件を起こしたのではなく、なんらかの理由があって事件を起こしてしまった。
その原因となるのが複雑な家庭環境にあったり、金銭的なトラブルがあったなど様々な原因で事件を起こしてしまったなど、犯人がその家庭に至った原因について心の奥深くにある動機を見抜き、推理します。
推測とは?
推測とは、起きた問題や現状からこのようになった結果を調査した情報を基に、この出来事は誰がどのようにしてやったのかその経緯をこと細かく導き出すために推理力を注ぎ込み、結果を出すのです。
推測という言葉は警察官が事件を起こした犯人が誰なのか洗い出すときに使います。
犯人を特定して捕まえることが目的ですので、曖昧に推測するのではなく、確実な結果を出すことが推測では重要なポイントですので、その推測によって特定の犯人を叩き出します。
また、推測統計や推測データなど、調査した結果を正確にするために推測するのも必要なことです。
データに基づいて統計学的に推測するときに研究員や開発担当者がそのデータを基に商品を開発するとき推測します。
推定とは?
推定とは、調べ上げた調査の情報を基にして、おしはかって決めることを意味しています。
ある程度調査して集めた情報を考察し、深堀していき、原因となる証拠を掴むことが目的です。
事件現場での使われ方は「この出火の原因を推定する」となり、火元となる原因である場所をくまなく調べあげ、火元となったものは何か、火が出た時間を推定し、さらにはその時間に誰がいたかなど推理していきます。
また、都道府県の人口分析の際は、人口が定かでない場合、推定人口とある程度の目星を立てるときに使います。
この言葉の使われ方は、推定骨量、推定相続人、推定有罪とまだ確実ではありませんが、予想されることに対して使われる言葉です。
そして、予想した結果を確実なものにするためにより知識を注ぎ込み、法律で認められる結果に仕上げるときに使われます。
推察と推測と推定の違い
相手の今の状況や立場、さらに考えていることにも目を向けての推察と、すでに調べ上げた状況から推理していく推測、調べ上げたデータを基にしたもので答えを出す推定。
人の心中に焦点をおいて結果を出す推察、結果を出すために現場の状況を調査して推測する、データから結果を出す推定の3つの違いが推理の基となるものになります。
まとめ
3つの言葉には情報を具体的に推理することを意味しています。
しかし、推理するときの基にするものに違いがある言葉です。
この3つの言葉の意味をチェックしたうえでうまく使い分けして、現場では推理してみるといいでしょう。