学生時代の「同級生」から同窓会の誘いを受けた経験がある人は多いです。
しかし元「同級生」で集まるなら同窓会ではなく同級会なのではと疑問を持ったり、そこから「同窓」はどんな意味なのか疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
この記事では、「同窓生」と「同級生」と「同い年」の違いを分かりやすく説明していきます。
「同窓生」とは?
「同窓生」は同じ学び舎や、同じ先生から学んだ経験がある人達を指します。
同じ学校や先生から学んでいたことがあれば、現在進行系で学んでいる在校生でも、卒業生でも「同窓生」に変わりありません。
同じ学校に通っていた人であれば学年が違っても同窓生ですし、現在学校に通って授業を受けている人も、すでに卒業した人も「同窓生」です。
またある先生が人事異動で他の学校に転勤する事になった場合、転勤する前の学校で授業を受けていた元生徒も、転勤先で授業を受けている生徒も「同窓生」になります。
「同級生」とは?
級という漢字には組やクラスという意味があります。
そのため「同級生」というのは、同じ組やクラスに所属している人達、いわゆるクラスメートを指す言葉です。
学年が違えばクラスも変わるので、学校の「同級生」で違う学年の人を含むことはありません。
ですが「同級生」の定義に年齢は一切関係ないので「同い年」とは限らず、年齢の違う「同級生」ができることもあります。
様々な年齢の人達が入学する学校であったり、そうでなくても留年者が同じクラスに編成されれば、「同い年」ではない「同級生」ができるでしょう。
「同い年」とは?
「同い年」は年齢が同じということだけを指す言葉です。
年齢さえ同じであればクラスや学校、出身地や国籍などあらゆる要素が違っても「同い年」ですし、逆に血の繋がった兄弟のであっても、年齢が違うなら「同い年」ではありません。
他の要素は一切関係なく、ただ年が同じかどうかだけで「同い年」かそうでないかが決まります。
また学年とも関係がないので、日本では1月から3月に生まれた人と、4月から12月までに生まれた人とでは学年が違いますが、生まれた年が同じなら「同い年」です。
「同窓生」と「同級生」と「同い年」の違い
学んだ学校や教師が同じ人達が「同窓生」で、クラスが同じ人達が「同級生」、そして年齢が同じ人が「同い年」です。
「同級生」かどうかは在学中なら毎年変わる機会がありますが、「同窓生」であることと「同い年」であることは変わる機会がありません。
新入生で「同窓生」が増えることはあっても、すでに「同窓生」や「同い年」の人がそうでなくなることは無いでしょう。
「同級生」は学校内で同じクラスに所属している事を指すので「同窓生」でもありますが、卒業してクラスがなくなれば「同窓生」のまま「同級生」ではなくなります。
まとめ
「同級生」はその多くが「同窓生」であり「同い年」ですが、それぞれの言葉が意味することと、誰に使える言葉かは全部違います。
「同窓生」と「同い年」はいつまで経っても同じですが、「同級生」は在学中にしかいないものだと覚えておくといいでしょう。