住宅のお庭や公園の緑を彩るものとして、また、グラウンドにおける景観用やケガの防止を目的として、芝生がよく使われています。
ですが、同じ芝生でも、「天然芝」「人工芝」「ハイブリッド芝」といわれる種類のものがあります。
これらは一体何が違うのでしょうか。
この記事では、「天然芝」「人工芝」「ハイブリッド芝」の違いを分かりやすく説明していきます。
「天然芝」とは?
「天然芝」とは、通常の芝のことを指します。
言葉としては、時代が経つにつれてグラウンドなどで「人工芝」が使われてくるようになった為、それと区別するために「天然芝」という言葉が使われるようになりました。
生きている芝草を敷き詰めて植え、自然に根を張らせたものが「天然芝」と言われるものです。
生きている植物が植えられている為、雑草除去や肥料施肥などの手間がかかりますが、季節の移ろいでいろいろな表情を魅せてくれます。
「人工芝」とは?
「人工芝」とは、「天然芝」に似せて作られた、合成樹脂や人工の繊維などを素材とした芝生のことです。
枯れることがない為、一年中緑の景観を楽しむことができます。
また、雑草除去の手間が少なくて済み、肥料施肥などの手間がなくて済むのも魅力のひとつです。
「人工芝」の中でも、素材の違いや構造の違いなどにより種類がたくさんあり、さまざまな質感のものを選ぶことができます。
「ハイブリッド芝」とは?
「ハイブリッド芝」とは、「天然芝」を主体として、おおよそ5パーセント程までの割合で「人工芝」を混ぜて作られた芝生のことを指します。
滑りにくかったり、適度に柔らかさもあるという特性から、ケガ防止などの目的で主にスポーツを行う施設で用いられています。
また、季節の景観が感じられる上に維持管理費も抑えられるなどが魅力です。
「天然芝」と「人工芝」のいいとこ取りのような芝生です。
「天然芝」と「人工芝」と「ハイブリッド芝」の違い
「天然芝」は、自然の景観が魅力のひとつである為、観賞を目的として植えられることも多い芝生です。
ですが、排水性や衝撃吸収性なども高く、スポーツ施設など、機能性を重視した場所でも多く用いられています。
「人工芝」は、手間のかからなさが魅力のひとつです。
初期費用は「天然芝」と比べるとかかってしまいますが、維持管理費は安く済ませることができます。
一年中緑の景観が広がっている為、観賞対象としても、自然の景観とはまた違った魅力であると言えます。
「ハイブリッド芝」は、先にも述べましたが、「天然芝」と「人工芝」のいいとこ取りのような芝生です。
「天然芝」が主体で作られている為に自然の景観を楽しみつつ、維持管理費も抑えつつ、スポーツ競技をする上で機能的でもある為、グラウンドでの使用を中心に需要が広がっています。
まとめ
「天然芝」と「人工芝」と「ハイブリッド芝」について述べましたが、施工する目的や場所などの違いにより、選択の幅が広がっています。
身の回りに広がる緑を楽しみつつ、その緑の違いについて考えてみるのも面白いかもしれません。