この記事では、「白胡椒」と「黒胡椒」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「白胡椒」とは?
胡椒の実がなったとき、花穂の房に入っている粒が熟して赤くなってから収穫したものを「白胡椒」【しろこしょう】といいます。
房から出した粒から外皮をきれいに取り、長期保存ができるよう乾燥させるのです。
くせがなく、さっぱりした使いやすい胡椒でもありますし、食材の色を引き立てる仕上がりを目指すとき最適な胡椒になります。
辛味が強く出るので、独特な味を楽しみたい人に最適です。
相性がいい料理は卵料理や鶏肉、スープ、野菜炒めといったものが合います。
「黒胡椒」とは?
完全に熟す前の胡椒を乾燥させて、水分を蒸発させたものを「黒胡椒」【くろこしょう】といいます。
黒い粒は胡椒がかかっていることが分かり、あえてその部分を狙って食べるとまた周囲とは違った味が楽しめるのです。
「黒胡椒」は独特な風味があり、魚や肉の旨みを引き出す味になります。
また、単調な味に変化をもたらして、違う料理に感じるほど堪能できるのです。
よく振りかける料理は西洋料理や中華といったもので、味にめりはりを付けたいときよく使われています。
「白胡椒」と「黒胡椒」の違い
ここでは「白胡椒」と「黒胡椒」の違いを、分かりやすく解説します。
実が完全に熟す手前で赤く熟した実だけを乾燥させたものを「白胡椒」といいます。
「黒胡椒」よりも辛味があるので、舌にぴりっとした刺激が欲しいときに最適です。
もう一方の「黒胡椒」は国内だけではなく、中国や米国、欧州、アフリカに至るまで知らない人はいないほど知名度があります。
味に変化をつけたり、深みを出すものとして多くの人が気軽に使っている調味料です。
ピペリンが個性的な風味を出す物質となり、抗酸化の作用をもたらす香辛料になります。
この2つの大きな違いは、「白胡椒」の実が完全に熟したとき収穫して乾燥させますが、「黒胡椒」は実が熟す前に乾燥させるところが違う点です。
まとめ
胡椒を乾燥させて作りますが、完熟させた実を使っているかにより違いが出てきます。
辛味や独特な風味も異なりますので、舌で食べ比べしてみるといいでしょう。