この記事では、「仮想」と「仮装」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仮想」とは?
「仮想」は、「かそう」と読みます。
漢字の通り、一時的な間に合わせや見せ掛けという様な意味を所有する「仮」の漢字に、思い巡らせるとか考え等の意味の「想」の漢字を組み合わせることで生まれた言葉です。
ゆえに「仮想」は、実際にはない事や物を仮にあるものとして考えることを示しています。
「仮装」とは?
「仮装」は、「かそう」と読みます。
漢字の通り、かりや借りるといった意味を持っている「仮」の漢字に、衣類を着ける等して身繕いをするやよそおうという意味の「装」の漢字を付け足すことで成立した言葉です。
だから「仮装」は、仮に他のものの姿になる事やそれらしく見せる、という意味を表します。
「仮想」と「仮装」の違い
「仮想」と「仮装」の違いを、分かりやすく解説します。
「仮想」と「仮装」の漢字表記を見比べてみると、二文字目の漢字が「想」と「装」という違いがある事に気付けるものです。
しかし最初の「仮」の漢字は同じであるばかりか、どちらも「かそう」という同一の読み方をします。
その様に共通点はあるものの、表現する意味には違いがあるので、互いの言葉の意味を理解すれば問題なく使い分けが出来る言葉です。
まず「仮想」は、実際には存在しない事物を仮に存在するものであると考える事を意味しています。
「仮装」の方は、余興や催し物の際に扮装する事を意味しています。
「仮想」の例文
・『この町をコンピュータ上の仮想空間に再現してみました』
・『一言で仮想通貨と言っても、ネットワーク上にかなり多くの種類が存在しているのです』
「仮装」の例文
・『彼はスーパーマンの仮装をしてパーティーに参加しました』
・『今年のハロウィーンには、侍の仮装をするつもりです』
まとめ
二つの言葉には「仮」という同じ漢字が使用されているだけでなく、同じ「かそう」と読診ます。
ですが指し示す意味合いに相違点があるので、それぞれの言葉の意味を把握する事が重要です。
「仮想」は、実際には存在していない事物を存在しているものとして考える事を意味する言葉として用いられています。
対する「仮装」は、催し物や余興の時に扮装する事を意味する言葉として使われます。