この記事では、「天草」と「寒天」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「天草」とは?
海藻からできている「天草」【てんぐさ】は、ところてんや寒天も含めた総称になります。
色は半透明に仕上がり、味はほとんどありません。
そのため蜜をかけたり、黒酢で食べるのがほとんどです。
また、製造方法が独特で、水分を含むところてんを太陽の下に乾してよく乾燥させ、お湯で煮て戻します。
この工程により海藻の臭いはほとんど消えるため食べやすく、牛乳や果物との相性がいい寒天になり、色々なお菓子にも使えるようになるのです。
また、カロリーが100gで2kcalと低いので体重を気にする人にも最適な食品になります。
「寒天」とは?
「天草」をお湯に溶かして固めて作るものを「寒天」【かんてん】といいます。
100gの可食部のカロリーは3kcalとかなり低く、ヨウ素が21μg、カリウムが10mg、食物繊維は1. 5gも含む健康に良い食品です。
また、水分が98. 5gと多く含むミネラルたっぷりの「寒天」は、甲状腺ホルモンを作るのに役立ち、食物繊維で便秘解消にもつながります。
ところてんにすれば食欲がないときのご飯代わりとしても最適ですし、冷たいお菓子として美味しく食べられるのも魅力です。
「天草」と「寒天」の違い
ここでは「天草」と「寒天」の違いを、分かりやすく解説します。
ところてんや「寒天」に使う「天草」は海藻からできていて、乾燥させたものです。
お湯に溶かして麺のように長細くしたり、正方形にして甘い蜜をかける、アイスクリームを絡めて甘くして食べます。
ところてんの作り方は水で洗って絞り、酢入れた水を入れた後は40分ほどアクを掬いながら煮て冷やせば完成です。
もう一方の「寒天」はお湯で海藻を煮てからよく熱を取り除いて冷やしたものを指します。
冷してよく凍らせた後、しっかり水分をとるために乾燥させるのです。
まとめ
同じ「天草」を指す食材になりますが、「寒天」は作り方の工程に違いがあります。
どういった工程で作られているかに目を向けて、比較してみるのも良い勉強方法になるでしょう。