この記事では、「体幹」と「バランス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「体幹」とは?
頭と手足を除いた胴体の部分を意味する言葉です。
基本的に、内側にあるインナーマッスルを鍛えることによって、身体の安定や動きを支える筋肉群です。
これには腹横筋や多裂筋、横隔膜、骨盤底筋群などが含まれ、これらは体の姿勢を保つ、動きをスムーズにする、内臓を支えるなどの役割を果たしています。
「バランス」とは?
体が外部からの力に対して安定を保つ能力を意味する言葉です。
つまり、平衡感覚のことを指します。
バランスをとるためには体幹の強さも必要ですが、腕や足など胴体以外の部分も重要で、全身を使用した平衡感覚の調整能力が求められます。
「体幹」と「バランス」の違い
「体幹」と「バランス」の違いを、分かりやすく解説します。
「体幹」と「バランス」は、密接に関連している言葉ですが、それぞれ異なる概念だとされます。
「体幹」は、身体の中心部分のことです。
腹部、背中、骨盤、および胸部の筋肉を含んでおり、これらの筋肉が強いと全体的な安定性が向上し、日常生活やスポーツ活動でのパフォーマンスが改善されます。
その一方で、「バランス」は、身体が不安定な状態や動きの中でも姿勢を保持する能力のことです。
体幹の筋肉がしっかりしているとバランスを取ることが容易になると言えます。
したがって、体幹を鍛えることはバランスを向上させることにもつながり、両者は相互に補完し合う関係にあると考えられます。
まとめ
「体幹」と「バランス」は、互いに関連していますが、「体幹」が身体の中心部の筋肉を指すのに対し、「バランス」は身体全体の協調性と外部環境への適応能力を意味します。
体幹トレーニングはインナーマッスルを中心に鍛えることで、バランス能力を高める効果も期待できますが、バランスを直接鍛えるトレーニングでは、さまざまな不安定な状況に対応するための体の反応を改善することを目的としているという点で異なると言えるでしょう。