「喰う」と「食べる」の違いとは?分かりやすく解釈

「喰う」と「食べる」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「喰う」「食べる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「喰(く)う」とは?

「喰う」には以下をはじめ多くの意味が含まれており、漢字では「食(く)う」とも表記されます。

・『食べ物を噛んで飲み込む』や『食べる』
・『生活をする』や『生計を立てる』
・『口で物をしっかりと捕らえる』や『食いつく』
・『虫などが体を刺す』
・『間にしっかりと挟む』や『縄状のものが物へめり込む』
・『時間や金銭などが掛かる』や『費やす』
・『歳をとる』
・『他の領域や勢力範囲を侵すことや入り込むこと』
・『スポーツにおいて、強い相手を負かすこと』


「喰う」の使い方

「喰う」は動詞として使われています。


「食(た)べる」とは?

「食べる」とは、「食べ物を噛んで飲み込む」「生活する」「生計を立てる」「食うや飲むの謙譲語」という意味を含める言葉です。

「食べる」は元々、「目上の相手から頂く」という意味であり、自分の「食う」という行為をへりくだった言葉として使われていました。

その後、「食う」の丁寧な言い回しとして使われるようになり、現代では敬意を含まない一般語句となりました。

「食べる」の使い方

「食べる」は動詞として使われています。

「喰う」と「食べる」の違い

「喰う」は多くの意味を含める言葉です。

そして、多くの意味のうち、「食べ物を噛んで飲み込む」「生活する」「生計を立てる」という意味での「喰う」を丁寧な表現にしたものが「食べる」になります。

「喰う」の例文

・『友達の飯を喰う姿を見て、思わず自分もお腹が空いてきた』
・『蚊に喰われたところが痒くて仕方ない』

「食べる」の例文

・『大勢でテーブルを囲んで、ご飯を食べるのは楽しいものだ』
・『彼は家族を食べさていくために奮闘している』

まとめ

「食べ物を噛んで飲み込む」「生活する」「生計を立てる」という意味での「喰う」を丁寧な表現にしたものが「食べる」ということでした。