この記事では、「ご提出させていただきます」と「ご提出いたします」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご提出させていただきます」とは?
書類や資料などを差し出させてもらいます、といった意味です。
「ご提出」は「提出」を敬意を表す形にしたものです。
「ご」をつけることで、その行為の及ぶ相手を敬う表現になります。
「提出」は、書類や資料などをある場所に差し出すことです。
「させていただき」は、相手に許しを求めてその行為をする意を込めて、相手に敬意を表す言い方です。
「ます」は敬意を表します。
この言葉は、相手の許しを得るときに用います。
「させていただきます」という表現を用いることで、許しを得る意を込めています。
「ご提出いたします」とは?
書類や資料などを差し出します、といった意味です。
「いたし」は「いたす」のことで、「する」の謙譲語・丁寧語です。
「ます」は敬意を表します。
たとえば、このような場面で使用をします。
ある書類を作って、それを上司に渡さなければなりません。
しかし、まだ資料は完成していない状態です。
そのようなときに、上司から「資料はまだか」と声をかけられました。
こちらとしては、資料を作って差し出すつもりでいます。
その気持ちを込めて、このような言葉を使用します。
これから差し出すのであり、すでに提出が完了しているのではありません。
「ご提出させていただきます」と「ご提出いたします」の違い
「ご提出させていただきます」と「ご提出いたします」の違いを、分かりやすく解説します。
前者の場合は、相手の許しを求める意を込めています。
何かを差し出すことに、相手の許可を得る必要があるときにこのような表現をします。
許可を得る必要がなければ、後者の言い方をします。
どちらの言い方でも相手に敬意を表しているので、失礼にはなりません。
まとめ
どちらの言葉も書類などを差し出すときに用いるものです。
違いは、許可を求める言い方なのか、そうでないのかという点です。