「伏線回収」と「フラグを立てる」の違いとは?分かりやすく解釈

「伏線回収」と「フラグを立てる」の違いとは?言葉の違い【2語】

「伏線回収」「フラグを立てる」はそれぞれどのような意味なのでしょうか。

今回は、「伏線回収」「フラグを立てる」の違いを解説します。

「伏線回収」とは?

「伏線回収」とは、「それとなく事前に示されていた内容をきちんと成立させて後の展開に組み込むこと」を意味する言葉です。


「伏線回収」の使い方

物語の中でまだ出てきていない内容や後の展開をそれとなく示すものを「伏線」といいます。

事前にほのめかされていた伏線を放棄することなく拾い上げ物語の中で必要な要素として組み込んで成り立たせることを「伏線回収」といいます。

物語ではさまざまなヒントや匂わせとして示されますが中には拾われないままで終わることも少なくありません。

それらしい雰囲気で事前に示した内容をきちんと成立させることを指して「伏線回収」と表現します。


「フラグを立てる」とは?

「フラグを立てる」とは、「後の展開につながる条件を満たすこと」を意味する言葉です。

「フラグを立てる」の使い方

元々はゲーム製作で使われていたコンピューター用語で特定の命令のきっかけになる条件付けを「フラグ」と呼び、コンピューターゲームである行為が後の展開を成立させるきっかけになることをフラグと呼んだことに由来します。

例えば「王様と話して許可をもらうと宝物庫に入れるようになる」「伝説の武具を揃えて祭壇に立つと扉が開かれる」といったものがフラグにあたります。

「フラグを立てる」はそのようなゲームで条件を満たすことと同様に「後の展開につながる条件を満たすこと」という意味で使われるスラングの一種です。

「生きて帰ってきたら結婚しよう、と約束すると死亡する展開につながる」といったように一般的にはあるあるネタや定番を意味する言葉として使われています。

「伏線回収」と「フラグを立てる」の違い

事前に示したことや匂わせる内容をきちんと成立させるのが「伏線回収」で、後の展開につながる条件を満たすのが「フラグを立てる」という違いで区別されます。

まとめ

「伏線回収」「フラグを立てる」はどちらも事前の出来事と後の展開の関係を指す言葉ですが意味はまったく違います。

それぞれの表す状況を正しく理解して使い分けましょう。