この記事では、「たら」と「なら」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「たら」とは?
それだったらの後に「こうすればいい」と意志を伝えるときに使うのが「たら」です。
相手が今月はお金が無くて困ったとき、「だったらお金を貸そう」と提案して問題を解決するために意見を出します。
また、「白い色が欲しい」と客が言えば「それだったら真珠がお勧めです」といったように、どのようにすれば相手を満足させられるかを考えるわけです。
「なら」とは?
それならこうしてみればいいと相手に意志を伝えるとき使うのが「なら」です。
例えば、相手が風邪気味で困っているとき、「それなら生姜やレモンを食べて早く寝るといい」と伝えます。
また、「私なら勉強する」と意志を伝えたり、客が何を買えばいいか迷っていれば「それならこれを買うといい」と勧誘するわけです。
他にも「できないならこの練習をしろ」と命令するときに使い、相手に実行させます。
「たら」と「なら」の違い
「たら」と「なら」の違いを、分かりやすく解説します。
相手がどのようにしたらいいか悩んでいるとき、「それなら」と具体的な提案するとき使う言葉です。
命令形で使うときは「だったらお前がやってみろ」と指示するときに使う場合もあります。
もう一方の「なら」は仮定性を強く出せる言葉であり、何かができるのであれば自分はこのように実行してみたいと思う意向を伝えるときに使われている言葉です。
「たら」の例文
・『それでしたらお菓子は控えて、脂肪が少ない鶏肉を食べましょう』
・『でしたら、ここにある草履の中から履けるものを選んでください』
「なら」の例文
・『それなら、この服に着替えた方が面接でいい印象を与えるでしょう』
・『英語が難しいなら、外国人教師と会話して勉強を勧めるよう提案した』
まとめ
2文字でその後の意志や命令といった人の考えを伝えられる言葉ですので、どのようなとき使うのかを考えた上で使い分けてみるといいでしょう。