この記事では、「にべもない」と「むべなるかな」の違いを分かりやすく説明していきます。
「にべもない」とは?
「にべもない」とは「愛想がない、そっけない」という意味です。
「にべもない」の言葉の使い方
「にべもない」は慣用句として使われる言葉です。
漢字で「膠も無い」と書き、「膠」は「スズキ目ニベ科」の魚の名前です。
「にべ」の浮袋は非常にねばねばしていて、昔から接着剤の原料として使われていました。
「にべもない」で「粘着力がないこと」になり、転じて「人間関係があっさりしている」「無愛想なこと」という意味で使われる様になりました。
「むべなるかな」とは?
「むべなるかな」とは「もっともであると感心する表現」という意味です。
「むべなるかな」の言葉の使い方
「むべなるかな」は「むべ+なる+かな」で成り立っている語です。
「むべ」は平安時代から使われている大和言葉の「宜べ(うべ)」で、「よろしい」から転じて「本当にそうだ」という意味、「なる」は状態を表す動詞、「かな」は「~だなあ」という感嘆詞、「むべなるかな」で「本当にそのようだなあ」になります。
「にべもない」と「むべなるかな」の違い
「にべもない」は「無愛想なこと」を意味する慣用句です。
「むべなるかな」は「本当にそのようだなあ」と感心する意味の表現です。
「にべもない」の例文
「にべもない」の例文は以下の通りです。
・『お願いをにべもなく断られる』
・『相手に告白したがにべもない態度を取られた』
・『質問してもにべもない返事しかもらえない』
「むべなるかな」の例文
「むべなるかな」の例文は以下の通りです。
・『制限だらけで外出が減るのもむべなるかな』
・『この職場環境では若い人が辞めていくのもむべなるかな』
・『毎日筋トレしているのでスリムなのはむべなるかな』
まとめ
今回は「にべもない」と「むべなるかな」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。