「されてる」と「してらっしゃった」の違いとは?分かりやすく解釈

「されてる」と「してらっしゃった」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「されてる」「してらっしゃった」の違いを分かりやすく説明していきます。

「されてる」とは?

「されてる」の意味は以下の通りです。

1つ目は、「目上の人が何らかの行動をしていることを表す丁寧な表現」です。

2つ目は「人が他人から何らかの動作を受けていることを表す語」という意味です。

3つ目は「ある習慣や定説を表す言葉」という意味です。


「されてる」の言葉の使い方

「されてる」は、尊敬語と受身形の2つの意味を持つ言葉です。

「されている」が省略された語で、敬語として使う場合には略さず使った方が良いでしょう。

「されている」は、動詞「する」の未然形「さ」と受け身・可能・自発・尊敬の助動詞「れる」の連用形「れて」「いる」「動作が続いている」という意味です。

その時の状況や、前後の文章から判断しますが、目上の人に対して使われる場合は「している」の尊敬語になります。


「してらっしゃった」とは?

「してらっしゃった」とは、「目上の人がある動作をしていたことを表す丁寧な表現」です。

「してらっしゃった」の言葉の使い方

「してらっしゃった」は、ビジネスだけではなく日常でも使われます。

「していらっしゃった」が省略された語です。

「して」は動詞「する」の連用形「し」、接続助詞「て」「いらっしゃった」「お入りになる」という意味の語「入(い)らせらる」が変化した「いらっしゃる」の過去形です。

「いらっしゃる」には「行く・来る・いる」の3つの意味がありますが、「していらっしゃった」と表現する場合「いる」の意味になります。

「されてる」と「してらっしゃった」の違い

「されてる」は、「している」の敬語表現、「動作の受身形」「習慣・定説の意味」です。

「してらっしゃった」「目上の人がある動作をしていたことを表す尊敬表現」です。

「されてる」の例文

「されてる」の例文は以下の通りです。

・『部長は本社で活躍されてる』
・『上司がおごるものとされてる』
・『先輩の使い走りにされてる』

「してらっしゃった」の例文

「してらっしゃった」の例文は以下の通りです。

・『社長が大変満足してらっしゃった』
・『その時部長はゴルフをしてらっしゃった』
・『お客様が周辺を散策してらっしゃった』

まとめ

今回は「されてる」「してらっしゃった」について紹介しました。

それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。