「対面」と「相対峙」はそれぞれ何を意味しどんな違いがあるのでしょうか。
今回は、「対面」と「相対峙」の違いを解説します。
「対面」とは?
「対面」とは、「顔を向かい合わせて会うこと」を意味する言葉です。
「対面」の使い方
人同士が直接顔を向き合わせて会うさまを指します。
本来は一人が位置する向かい側にもう一人が位置しお互い同士が真正面に来る位置関係を表す言葉です。
現在は顔を向き合わせた位置関係だけではなく「電話やビデオチャットを介さず直接顔を合わせる」という同じ場所に集まり生身で会うことを意味する言葉として使われています。
人数も2人に限定せず3人や4人など複数人で会う場合も含みます。
「相対峙」とは?
「相対峙」とは、「敵対すること」を意味する言葉です。
「相対峙」の使い方
2つの勢力が睨みを利かせるように向き合うことを「対峙」といいます。
対峙よりもはっきりとした反対関係を表す言葉が「相対峙」です。
相手に対する敵愾心や反抗心など対立する気持ちをはっきりと持った状態で向き合う様子を表す言葉で、一般的には勢力や人物同士の敵対関係を示す表現です。
直接的な争いは起きておらず睨み合うように向き合う様子を表しますが、何かのきっかけで争いが起きてもおかしくない状況を指します。
「対面」と「相対峙」の違い
「対面」と「相対峙」の違いは「関係性」です。
「対面」は直接顔を合わせて向き合うことを意味する言葉で関係性は問わず物理的な状況を表す意味で使うのに対し、「相対峙」は互いのことを敵だと認識しあっている者同士が向かい合う敵対関係を表す言葉です。
「対面」は共通する目的を成し遂げるために集まった人による穏やかな状況ですが「相対峙」は敵対関係にある者同士による一触即発の状況を表します。
まとめ
「対面」と「相対峙」はお互いに向き合う様子はよく似ていますが関係性は大きく異なります。
向き合っている当事者がどのような関係にあるのかを基準に区別してください。