この記事では、「自分本位」と「自己中心的」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「自分本位」とは?
他人のことよりも自分が得すればいいという考えを「自分本位」【じぶんほんい】といいます。
このような人は自分が悪いのに言い訳して逃げようとするところがあり、どこか卑怯に感じさせるのです。
周囲が注意すれば怒り、激しく感情を取り乱す姿も見られます。
それでいて他人の言動や行動に妥協せず、厳しく当たるところが困るわけです。
「自己中心的」とは?
周囲に自分を中心とした考え方を無理やり伝えて満足する人を「自己中心的」【じこちゅうしんてき】といいます。
例えば、子供の意見など聞かず、自分が食べたいものだけを作らせたり、掲示板では他人の話に耳を傾けません。
また、何事も自分を基準にして物事を進めるため他人の存在はどうでもよく、自分さえいい思いすれば満足するのです。
「自分本位」と「自己中心的」の違い
「自分本位」と「自己中心的」の違いを、分かりやすく解説します。
自分の考えを押し付けて人を同じように行動させる「自分本位」の人は、感情を自分でうまく調整できないので怒らせれば感情的になります。
また、自分は何をやってもいいと許すほど甘いのに、他人の失敗にはとても厳しいといった周囲を困らせるところもあるのです。
もう一方の「自己中心的」は勝手な行動が目立ち、好きなように動くところが周囲を困らせるといった違いがあります。
「自分本位」の例文
・『家族がまだ揃っていないのに、自分本位に食べて寝る』
・『自分本位な店長は、店の売上げの大半を自分の利益にしてしまう』
「自己中心的」の例文
・『兄は自己中心的な性格が災いして会社では孤立し、退職した』
・『自己中心的な友人は、意見が通らないと激しくドアを蹴って壊す』
まとめ
似ている言葉ですが使う場面に少し違いがありますので、どのようなタイプが「自分本位」か、中心的であるかよく見て使い分けてみるといいでしょう。