1つの日本語に対して、英訳しようとすると複数の選択肢が出てくる場合があります。
これはニュアンスの違いによって英単語を使い分けているからです。
それでは人や物に対して「信頼できない」と感じてしまうことがあった場合、英語でどのように表現したら良いでしょうか。
この記事では、「unreliable」と「untrustwothy」の違いを分かりやすく説明していきます。
「unreliable」とは?
形容詞の「reliable」に否定の意味を持つ接頭辞「un」が付いた形です。
「reliable」は「rely」の派生語で、「信頼できる」の他に「当てになる、頼りになる」という意味もあります。
「?に頼る」という意味の「rely on ?」はよく使われる表現です。
つまりこれを否定する「unreliable」は「信頼できない、当てにならない」という意味の形容詞で、人や情報源などに対して使うことが多いです。
「unreliable」の使い方
A. He is unreliable. (彼は当てにならない)
B. This is unreliable information. (これは信頼できない情報だ)
使い方は一般的な形容詞と同じで、Aのように文中で補語として働く、あるいはBのように後ろの単語を修飾します。
「untrustworthy」とは?
こちらも形容詞で「信頼できない、当てにならない」と訳すことができますが、単語を分けると「unreliable」との違いが見えてきます。
接頭辞「un」に「trust(信頼する)」と「worthy(?に値する)」という単語が付いているので、直訳すると「信頼に値しない」となります。
また、「trust」には「rely」が持つ「当てにする」という意味はほとんどありません。
「untrustworthy」の使い方
A. He is an untrustworthy person. (彼は信頼できない人物だ)
B. Her statement is untrustworthy. (彼女の供述は信頼できない)
文の構造は「unreliable」と似ていて、場合によっては言い換えが可能なこともあります。
比較的人に対して使われることが多いです。
「unreliable」と「untrustworthy」の違い
大まかな意味は同じですが、語源が異なるためニュアンスの違いがあります。
「unreliable」は「当てになる」という意味も大きく、「untrustworthy」は「信頼に値しない」という意味合いです。
はっきりした境界線を引くことはできませんが、当てにならない情報源なら「unreliable」、不誠実で信頼できない人物なら「untrustworthy」のように例を押さえておきましょう。
まとめ
「信頼できない」という意味の「unreliable」「untrustworthy」の違いを見てきました。
単語の意味を丸暗記するのではなく、単語の成り立ちも考えるとニュアンスの違いに気づきやすいです。
意味が重なる部分ももちろんあるので、柔軟に対応していきましょう。