この記事では、“specific”と“concrete”の違いを分かりやすく説明していきます。
「specific」とは?
“specific”の主な意味は3つあります。
1つめは、明確な、具体的なです。
「部屋をきれいにしてください」といわれても、部屋の範囲は広いのでどの場所のことなのかわからないし、きれいとはどの程度のことなのかもわかりません。
しかし、「寝室のベッドの上にあるパジャマを洗濯し、布団をたたんでください」といわれれば、何をすればいいのかわかります。
後者の説明の仕方を具体的といいます。
それぞれの事柄に即しているという意味です。
2つめの意味は、特有の、独特のです。
日本人はゴボウを食べますが、ゴボウを薬として利用はしていても、食べる国は少ないようです。
日本だけが持っている習慣といえるかもしれません。
こういった、それだけしか持っていない特徴のことを指す言葉です。
3つめは、生物について種に特有の、医学について特異的なです。
生物については他の生物が持っていない特徴、医学については他の病気が持っていない特徴という意味になります。
「specific」の使い方
個々の物事に即してという意味で使用をします。
具体的な、明確な、特異なといった意味になります。
「concrete」とは?
“concrete”の主な意味は3つあります。
1つめは、物が形のある、具体的なです。
それぞれの物事に対応したという意味の「具体的」ではなく、形のあるもの、そのものの姿といった意味の「具体的」です。
想像ではないことを指しています。
2つめは、固まった、コンクリート製のです。
コンクリートは、さまざまな原料を混ぜ合わせ、成型をして固めて製造されています。
成型前はやや流動性がありますが、固めてしまえば流動性は失われます。
“concrete”は、固まった、凝固した、固体化したという意味を持っています。
3つめは、内容や考えがはっきりとした形のあるのです。
「旅行に行きたいね」といっていても、いつどこに行くのか決めていない状態では、はっきりとしているとはいえません。
何月何日に、どこに、誰と旅行に行くのかなど決めてあることは、はっきりとした形のあるということができます。
「concrete」の使い方
形のあるという意味で使用をします。
これは形容詞の意味ですが、“concrete”は動詞と名詞の意味もあります。
動詞では固めるという意味で使用され、名詞では具体的、凝固物、コンクリートという意味で使用されます。
「specific」と「concrete」の違い
具体的という意味が似ていますが、同じことを指しているのではありません。
“specific”はそれぞれの物事に即したという意味の具体的で、“concrete”は形のある物という意味の具体的です。
まとめ
2つの言葉は具体的という意味が似ていますが、それぞれの「具体的」が指していることが異なります。