「釘を刺す」と「戒める」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「釘を刺す」と「戒める」の違いとは?違い

この記事では、「釘を刺す」「戒める」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「釘を刺す」とは?

仲間が大事な話を他人に伝えてしまわないように、前もって約束を守らせることを「釘を刺す」【くぎをさす】といいます。

元々は、釘を刺して簡単に取れないようにするため、しっかり打ち付ける意味からきている言葉です。

ここから前もってきつく注意しておき、相手が裏切り行為に走るのを未然に防ぎます。

使い方は、「今一度部下に釘を刺す」と何度も念を入れて注意を促すのです。


「戒める」とは?

前もって間違わないように注意することを「戒める」【いましめる】といいます。

例えば、作業に取りかかる前に教え諭して間違わないように伝えるのです。

「気を戒める」といえば、気を緩めず物事に取り掛かります。

また、生き物を食べないよう自分に悟りかける意味でも使うわけです。

このように、人にうながしたり、行動を禁止するという意味でも使います。


「釘を刺す」と「戒める」の違い

「釘を刺す」「戒める」の違いを、分かりやすく解説します。

相手と約束を交わしたとき、破って裏切らないように念を押して口外させないことを「釘を刺す」といいます。

とくに、仲間や同じ職場で働く人を中心に、失敗した事実を言わないよう念入りに「言わないでください」と強い口調で伝えるのです。

それでも約束を守れそうにない場合は呼び出して注意します。

もう一方の「戒める」は、前もって作業工程を間違いがないように教えるのです。

また、悪習や酒色といった自らが愚かになる要因を禁止するときにも使います。

「釘を刺す」の例文

・『絶対に封書を開けないよう部下に釘を刺す』
・『物壊した事を話さないよう後輩に釘を刺す』

「戒める」の例文

・『子供の良い手本となるためにも酒色を戒める』
・『相手を戒めるため自らのやり方で危険を伝えた』

まとめ

人に対して注意するために使われていますが、意味に違うところがあります。

どのようなところが違うかに注目して、うまく使いこなしてみるといいでしょう。

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