この記事では、「表す」と「現す」と「顕す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「表す」とは?
「表す」は「あらわす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「自分の気持ちや考えなどを、言葉や表情、絵図などで示すこと」という意味で、心に思っていることを何らかの形で示し、相手に伝えようとすることを言います。
2つ目は「ある特定の意味を伝えている様子」という意味で、ものが示す特定のメッセージのことを言います。
上記に共通するのは「人に伝える為に示す」という意味です。
「表す」の使い方
「表す」は動詞として「表す・表した」「表される・表された」と使われたり、副詞として「表して」と使われたりします。
基本的に、気持ちや考え、意思などを、人に伝える為に言葉や表情、絵図などで示すことに使われる言葉です。
「表す」の例文
・『彼女は念願叶って嬉しい気持ちを歌で表した』
「現す」とは?
「現す」も「あらわす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「今まで目に見えなかったものを見える様にする」という意味で、それまで隠れていたものや保管していたものを外に出して人に見える状態にすることを言います。
2つ目は「ものごとの実態を明らかにする」という意味で、それまで公表していなかった事実を明らかにすることを言います。
3つ目は「現在持っている力を発揮する」という意味で、それまで見せていなかった能力を発揮することを言います。
上記に共通するのは「表に出す」という意味です。
「現す」の使い方
「現す」は動詞として「現す・現した」と使われたり、副詞として「現して」と使われたりします。
基本的に、それまで明らかになっていなかった姿や状態などを、表に出して示すことに使われる言葉です。
「現す」の例文
・『それまで雲隠れしていた疑惑の人物がやっと姿を現した』
3「顕す」とは?
「顕す」も「あらわす」と読みます。
意味は「善行や素晴らしさなどを、広く世間に知らしめる」という意味で、人の偉業や偉大な力などを広めることを言います。
「顕す」の使い方
「顕す」は動詞として「顕す・顕した」と使われたり、副詞として「顕して」と使われたりします。
基本的に、優れた行為や素晴ら行為を、広く世間の人々に分かる様にはっきりと示すことに使われる言葉です。
「顕す」の例文
・『彼の偉業をたたえる為に記念碑に記して顕した』
「表す」と「現す」と「顕す」の違い
「表す」は「気持ちや考え、意思などを、人に伝える為に言葉や表情、絵図などで示すこと」という意味です。
「現す」は「それまで明らかになっていなかった姿や状態などを、表に出して示すこと」という意味です。
「顕す」は「優れた行為や素晴ら行為を、広く世間の人々に分かる様にはっきりと示すこと」という意味です。
まとめ
今回は「表す」と「現す」と「顕す」の違いについて紹介しました。
「表す」は「人に伝える」、「現す」は「表に出す」、「顕す」は「世間に示す」と覚えておきましょう。