「収入」と「年収」と「所得」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「収入」と「年収」と「所得」の違いとは?生活・教育

この記事では、「収入」「年収」「所得」の違いを分かりやすく説明していきます。

「収入」とは?

金銭を手に入れて自分のものとすることを指した言葉で、給料はもちろん、宝くじ、ギャンブルで手に入れたお金、自分の持っているものを売って得たお金なども収入となります。

支出が対義語となっており買い物などでお金を使用した場合は支出です。

借金は自分のお金とは言い難い部分があることと、返済の必要があることから収入とは別枠で考えます。


「年収」とは?

年間の収入のことを指しており、会社、業種ごとの収入の良さの指標となる数値となっています。

一般的には社会保険料や源泉所得税、その他の控除が引かれる前の金額を年収としており、数値としては最も大きな状態となりますが、社会保険料は収入ごとに定率で引かれるため、同じ年収だけど社会保険料が異なって実質的な所得は低いということはありません。

借金ができるのは年収の1/3までと決められています。

この場合の借金は収入には含まれません。


「所得」とは?

収入から必要経費(店の経営であれば商品の仕入れ代金や光熱費など店舗運営にかかわる経費、サラリーマンであれば通勤費、研修費、資格取得費)を引いたものが所得となっています。

住民税の計算のもととなっていることも特徴です。

なお、必要経費が関わっているため収入が倍増しても所得は増えない、収入は減ったものの所得は増えたというケースもありえます。

ただし収入は所得のベースとしてあるため、収入が減って所得が増える場合の額はあまり大きくなることはありません。

借金は所得に含まれ、必要経費として処理することは出来ません。

利息の返済だけであれば必要経費とされ、住宅ローンなどは控除されます。

「収入」と「年収」と「所得」の違い

給与やボーナスなど様々な形でお金が自分のものになることが「収入」で、それを一年単位でまとめたものが「年収」となります。

所得は収入から必要経費を引いた金額となっており、手元に残る金額が所得と言えるでしょう。

年収に対するものが年間所得と呼ばれます。

年収と年間所得の差は必要経費が業種によって異なるため、それに伴って業種で比較した場合大きく異なる場合があります。

商売で言えば売上高が収入にあたり、利益が所得にあたります。

所得を元に住民税がかけられるようになっています。

まとめ

「収入」「年収」「所得」では収入は最も幅広い概念となっていて、自分で稼いだ給料や物を売って得たお金だけでなく、人からお金をもらったとしても収入に含まれます。

収入を年間でまとめたものが年収で、平均年収などの言葉は税金などが引かれる前の金額を指しており、借金ができる金額の基準にもなっています。

対して所得は収入から必要経費を引いた金額となるため、数値的には最も小さくなります。

また、年収に対しての所得は年間所得という言い方になります。

住民税は所得から計算されます。