この記事では、「食器」と「器物」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「食器」とは?
食べ物をよそって食べる器を「食器」【しょっき】といいます。
人間が食べる上で必要な器であり、魚や肉料理、野菜を盛り付ける大皿料理はナイフで切りフォークで上品に食べるために使うわけです。
日本ではご飯を食べるとき片手で持ちやすいお茶碗を使い、小鉢料理は小さな「食器」に美しく盛り付けます。
主に、調理した料理の汁を受け止めたり、彩りを考えて選ぶ器を指すのです。
「器物」とは?
器具の総称である「器物」【きぶつ】は道具として物を入れる器や窓、携帯電話などを指します。
例えば、屋根に穴が開いているとき、雨漏りするその水滴を受け入れる物を指すのです。
他の使い方としては、「器物損壊」といって他人の所有物である割れやすい物にぶつかったり、わざと嫌がらせするため壊してしまう行為を指します。
主に、高価な皿や壷といった物を指すのです。
「食器」と「器物」の違い
ここでは「食器」と「器物」の違いを、分かりやすく解説します。
調理した料理に彩りを考えて盛り付ける器を「食器」といいます。
陶器で出来たものが多く、保温性も期待できる厚めの器も揃うのが魅力です。
和食に合う落ち着いた色の「食器」や、西洋料理が美しく盛り付けられる大皿から小皿まで揃います。
スープは冷めにくく、すくいやすいように深皿を選び、お茶を入れれば熱いまま飲める湯のみを選ぶのです。
もう一方の「器物」は看板や窓、電話といった人が使う幅広い物を指す総称となります。
「食器」の例文
・『柄の美しい食器に天麩羅を盛り付けると豪華に見える』
・『直径30cmの大きな食器に色々な料理を盛り付けて食べる』
「器物」の例文
・『店員の対応に苛立ち皿を割ると、器物損壊罪で訴えられた』
・『金になりそうな器物を選び、気付かれないよう鞄に入れた』
まとめ
「器」を使ってはいますが、食べるときに使う物か、持ち運ぶものまで幅広い使用物を指すときに使われているとの違いがあります。
どのような物か画像や店で異なる点を見比べてみるのもいいでしょう。