この記事では、「食卓」と「食膳」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「食卓」とは?
ご飯を食べるときに使う机を「食卓」【しょくたく】といいます。
「食卓を囲む」といえば、料理を盛り付けた皿をのせて、ご飯と味噌汁といったお茶碗とお椀を一緒にのせて食事ができるちゃぶ台を指すのです。
昭和初期には家族が1つの台を囲むようにして食べていましたが、個人が食べるために食器をのせる高杯が生まれた平安時代から「食卓」といった形式が生まれました。
「食膳」とは?
朝食や夕食といった人がお腹を満たすとき、料理を口にするために使うものを「食膳」【しょくぜん】といいます。
食事するため食器を調和よく並べる膳を指すのです。
使い方としては、「食膳を賑わす」といって、色々な料理を載せて食べます。
また、旅館では個人が食べやすいよう個別の台に料理のせた膳を指し、自由に好きな物を食べて楽しむのです。
「食卓」と「食膳」の違い
ここでは「食卓」と「食膳」の違いを、分かりやすく解説します。
料理を盛り付けた食器を並べて食べる台を「食卓」といいます。
この台は中国の貴族の間で使われていた「食卓机」を指し、料理を食べるために使われていました。
その後、家族が囲んで食べる大きめの台になっていきます。
もう一方の「食膳」は調理した料理そのものを指すか、食器を載せた膳を意味する言葉です。
日本では「食卓」がよく使われていて、「食膳」は改まった場面で使われています。
「食卓」の例文
・『調味料を食卓に置けば、食べるとき味付けができる』
・『子供が食べ散らかした後、食卓の上をきれいに片付けた』
「食膳」の例文
・『買って来た総菜を皿に盛り付けて、食膳の上に載せた』
・『食膳に豪華な中華料理を並べると家族から歓声が上がった』
まとめ
食べるという意味がある「食」を使っていますが、「卓」と「膳」にはまた違った意味があります。
どのように使うか調べて使いこなしてみましょう。