この記事では、「訝しげ」と「怪訝」の違いを分かりやすく説明していきます。
「訝しげ」とは?
「訝しい」という形容詞に「げ」という接尾辞をつけた言葉です。
「げ」は「そのような様子であることを表す」という意味があります。
したがって、「訝しげ」は「訝しい様子であること」を意味する言葉だと言えるでしょう。
また、「訝しい」とは、「疑わしい」「不思議で納得がいかない」という意味を指します。
「怪訝」とは?
「怪しい」と「訝しい」という二つの言葉を合わせた漢字表現です。
「怪しい」とは、「不思議で納得がいかないこと」や「疑いを抱くこと」を表します。
「訝しい」とは、「疑わしい」という意味です。
したがって、「怪訝」は「不思議で納得がいかないこと」や「疑いを抱くこと」を強調した言葉だと考えられます。
「訝しげ」と「怪訝」の違い
「訝しげ」と「怪訝」の違いを、分かりやすく解説します。
「訝しげ」と「怪訝」は、どちらも不思議に思うという意味の言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「訝しげ」は、形容動詞で、疑問や不審を感じている様子を表す言葉です。
主に顔つきや態度について使われます。
その一方で、「怪訝」は、名詞または形容動詞で、不思議で納得がいかないこと、またはそのさまを表す言葉です。
主に心情や感想について使われます。
このように、「訝しげ」は、疑いや不安が強く、相手に対して否定的な印象を与えることが多いと考えられます。
その一方で、「怪訝」は、驚きや興味が強く、相手に対して中立的な印象を与えることが多いと言えるでしょう。
「訝しげ」の例文
・『彼女は訝しげに首をかしげた』
・『彼はいつも、訝しげな笑みを浮かべる』
「怪訝」の例文
・『私は彼の最近の言動を怪訝に思います』
・『彼女は怪訝な顔をしている』
まとめ
「訝しげ」と「怪訝」は、似たような意味をもつ言葉ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「訝しげ」は疑いの気持ちが強く、「怪訝」は不思議な気持ちが強いと言えます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。