この記事では、「舞い降りる」と「舞い下りる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「舞い降りる」とは?
舞うように軽やかに下に降りることを意味する言葉です。
比喩的に、思いがけないときに現れる人や物事に対しても使われます。
「舞い下りる」とは?
舞台や階段などの高い場所から下に下りることを意味する言葉です。
比喩的に、高い地位や立場から降りることにも使われます。
「舞い降りる」と「舞い下りる」の違い
「舞い降りる」と「舞い下りる」の違いを、分かりやすく解説します。
「舞い降りる」と「舞い下りる」は、どちらも空中から下に移動することを表す動詞ですが、ニュアンスた使い方が異なります。
「舞い降りる」は、軽やかに空中を舞うように降りることを意味します。
神や天使、鳥などが空から地上に降りてくる様子に使われます。
その一方で、「舞い下りる」は、ふわりと落ちるように下に移動することを意味します。
花びらや雪などが空から降ってくる様子に使われます。
このように、「舞い降りる」は主体が自分で動くことを、「舞い下りる」は主体が風などに動かされることを表します。
また、「舞い降りる」は思いがけない出来事や現れ方にも使われますが、「舞い下りる」はそういう意味では使われません。
「舞い降りる」の例文
・『彼の元には、不思議な力が舞い降りる』
・『とある神話によると、天使が地上に舞い降りる時期があったらしい』
「舞い下りる」の例文
・『花びらが舞い下りるさまは、美しくもあり、切なくもある』
・『大きな雪の結晶が舞い降りるさまは圧巻だ』
まとめ
「舞い降りる」と「舞い下りる」という言葉は、どちらも空中から下に移動することを表す動詞ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「舞い降りる」は、空中を舞うように下に移動することを表す言葉です。
また、思いがけないときに現れることも意味します。
その一方で、「舞い下りる」は、何かがふわりと舞うように下りる姿を見たときを表現する言葉です。
重そうに見えるものが下りる姿には使わないと考えられます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。