この記事では、「更年期」と「思秋期」の違いを分かりやすく説明していきます。
「更年期」とは?
性ホルモンの分泌が減少して、心身にさまざまな不調が現れる時期を指します。
男性も女性も更年期を経験しますが、女性の場合は月経が止まる閉経という目に見える変化があります。
更年期は一般に40歳代から50歳代にかけて起こりますが、個人差があります。
「思秋期」とは?
更年期と同じくらいの年代における心理的な変化期を指します。
思春期に自分のアイデンティティを確立するように、思秋期にはどんな高齢者になるかを思い定める時期だと言われます。
思秋期は、性ホルモンの変化だけでなく、脳の前頭葉の老化が始まることで、感情が動きにくくなったり、判断力が低下したりすることがあります。
「更年期」と「思秋期」の違い
「更年期」と「思秋期」の違いを、分かりやすく解説します。
「更年期」とは、女性の場合は閉経を挟んだ前後5年間、男性の場合は40代後半から70代までと個人差がある時期のことで、性ホルモンの分泌が減少して心身にさまざまな不調が現れることがあります。
その一方で、「思秋期」とは、精神科医の和田秀樹氏が提唱した言葉で、45歳前後から始まる大人から老人へと移り変わる時期のことです。
この時期は、性ホルモンの変化だけでなく、脳の前頭葉という部分の老化が始まり、神経伝達物質のセロトニンも減ってきます。
「更年期」の例文
・『更年期障害は、男女共に起こりうるものだ』
・『更年期に入ると、ほてりやのぼせ、イライラなどの症状が出ることがあります』
「思秋期」の例文
・『思秋期における前頭葉の老化は、認知症の予兆とは限りません』
・『思秋期になると、自分の人生に対する価値観や目標が変わってくることがあります』
まとめ
「更年期」と「思秋期」は、似たような言葉ですが、意味やニュアンスは異なるので、正しく使い分けられるようにしましょう。