この記事では、「慌ただしい」と「怱怱たる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「慌ただしい」とは?
何かをするのに時間が足りないと感じたり、忙しくて落ち着かない様子を表す形容詞です。
例えば、朝の準備や仕事の締め切りなどで慌ただしいと感じることがあります。
この言葉は、日常的によく使われる言葉です。
類語としては、「せわしい」「忙しい」「あわただしい」などがあります。
「怱怱たる」とは?
急いでいるさまやあわただしいさまを表す形容動詞です。
例えば、烏兎匆匆という四字熟語は、日が暮れるのも早いことを表しますが、ここでの「匆匆」は「怱怱」とも書きます。
この言葉は、古語や文語的な言い方で、現代ではあまり使われません。
類語としては、「匆匆たる」「草草たる」「忙しない」などがあります。
「慌ただしい」と「怱怱たる」の違い
「慌ただしい」と「怱怱たる」の違いを、分かりやすく解説します。
「慌ただしい」は、時間的な制約や多忙さによって生じる状態を表しますが、「怱怱たる」は、そのような状態に加えて、簡略に済ませたり、手を抜いたりすることを含みます。
「慌ただしい」は、現代語として一般的に使われますが、「怱怱たる」は、古語や文語として使われることがほとんどです。
また、「慌ただしい」は、形容詞として活用しますが、「怱怱たる」は、形容動詞として活用します。
「慌ただしい」の例文
・『彼は慌ただしい日々を送っている』
・『慌ただしく過ごす方が楽しい』
「怱怱たる」の例文
・『怱怱たる思いで謝罪する』
・『怱怱たる心で顔を背ける』
まとめ
「慌ただしい」と「怱怱たる」は、意味も読み方も全く異なる言葉ですが、どちらも漢字の一部に「忙」の字を含んでいます。
この「忙」の字は、音読みでは「ぼう」や「もう」と読みますが、訓読みでは「いそがしい」や「せわしい」と読みます。
また、「慌ただしい」とは、あわただしくて忙しいさまを表す形容詞です。
例えば、「慌ただしい一日を過ごす」「慌ただしい朝の準備」などのように使います。
その一方で、「怱怱たる」とは、「じくじたる」と読み、自分の言動に恥じ入るさまを表す形容動詞です。
例えば、「怱怱たる思いで謝罪する」「怱怱たる心で顔を背ける」などのように使います。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。