ドジョウでもウナギでもない謎の生物!?
この記事では、「タウナギ」と「ウナギ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「タウナギ」とは?
年輩の方でも「タウナギ」の存在を知らない方は多いと思われます。
ましてや1990年代以降街中から水田を滅多に見掛けなくなった世代には全く未知の生物だと言ってもいいでしょう。
夜行性なのは「ウナギ」や「ドジョウ」と一緒ですが、生息域が西日本に限られているのも認知度の低い要因だと言えます。
タウナギ目タウナギ科であり「ウナギ」とは完全な別種です。
また日本では血の色により、捌いた時の見た目の悪さからほとんど食用にされる事はありません。
「ウナギ」とは?
英国の伝統料理のゼリー寄せに代表される様に世界各国では食べる地域が限定かつゲテモノ扱いもされているのが「ウナギ」です。
日本食ブームで取り上げられる事も多いのが「ウナギの蒲焼き」でしょう。
世界的は19種類が存在。
食べられるの4種類だけになります。
近年では中国で世界の7割が消費されており、世界的に資源枯渇気味なのが現状。
絶滅危惧種扱いされた種類も存在します。
「タウナギ」と「ウナギ」の違い
「タウナギ」と「ウナギ」の違いを、分かりやすく解説します。
「タウナギ」と「ウナギ」は完全に別種類だと言っていいでしょう。
見た目が「ウナギ」に似ている事と水田で良く見られた事から「タウナギ」になりました。
ウナギの様な外見の魚類に“ウナギ”の名称をつけるのは特段珍しくありません。
例えばアマゾン川に棲む「デンキウナギ」はその代表格と言えますし、日本では「タウナギ」以上に「ヤツメウナギ」が有名だと言えるでしょう。
また「ウナギ」が降河回遊の生態なのに対して、「タウナギ」は海には降りません。
また前者は空気を吸う必要があるため頻繁に水面に口を出します。
外見では「ウナギ」は胸ビレや尾ヒレがしっかりと判別できますが、「タウナギ」はヒレがありません。
まとめ
「タウナギ」と「ウナギ」は完全な別種の生物です。
降河回遊する海水魚でもある後者に対して前者は一生を淡水で過ごす淡水魚です。
「ウナギ」に似た魚が「○○ウナギ」と呼ばれるのは珍しくなく本種以上に「デンキウナギ」や「ヤツメウナギ」が有名。
また「タウナギ」はヒレがないのに対して「ウナギ」は胸ビレも尾ヒレもしっかりとあるため外見で判断できるでしょう。
特徴的なのは前者は口で空気を吸う必要があるため水面に口を出します。
それ故に血液の色も空気呼吸に適応した赤黒さが見られます。
また日本ではほとんど食用にされておらず、養殖もされていません。