この記事では、「手詰まり」と「行き詰り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「手詰まり」とは?
「施すべき手段や方法がなくて困ること」を意味します。
とりわけ、金銭の工面に困ることを指すことが多いと考えられます。
例えば、「借金の返済に手詰まりになる」というように使用します。
また、囲碁や将棋で、局面を有利に進める望みのない状態を「手詰まり」と呼びます。
この場合は、「手詰め」とも言います。
「行き詰り」とは?
「困難や支障にあって、物事がそれ以上発展しないこと」を意味します。
道がなくなり、そこから進めない状態を「行き詰まり」と言うこともあります。
例えば、「迷路で行き詰まってしまった」というように使用します。
また、仕事や勉強、人間関係などで、問題が解決しない状態を「行き詰まり」と言うこともあります。
「手詰まり」と「行き詰り」の違い
「手詰まり」と「行き詰り」の違いを、分かりやすく解説します。
「手詰まり」と「行き詰まり」の違いとして、「手詰まり」は「手段や方法がないこと」、「行き詰まり」は「物事が進まないこと」を指すという点です。
また、「手詰まり」は「金銭やゲーム」に関連することが多く、「行き詰まり」は「人生や仕事」に関連することが多いという傾向があります。
「手詰まり」の例文
・『彼は仕事をする中で、手詰まりになったので、諦めることにした』
・『この将棋の局面は手詰まりだ。どう指しても勝てる見込みがない』
「行き詰り」の例文
・『この道は行き詰まりだ。引き返すことにしよう』
・『ビジネスでの交渉で行き詰りになれば、お互いに妥協点を探さないといけない』
まとめ
「手詰まり」と「行き詰り」は似たような意味を持つ言葉ですが、ニュアンスや使い方が異なります。
「手詰まり」は、将棋で形勢を良くするような有効な手がない状態を指します。
物事が進展しなくなることや、解決策が見つからないことも意味します。
その一方で、「行き詰り」は、道などで行く手が遮られて、先へ行けなくなることや、物事がうまく先へ進まなくなることを指します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。