この記事では、「唐突」と「卒然」の違いを分かりやすく説明していきます。
「唐突」とは?
人の言動に対して使われる言葉で、前後の流れと関係なく出し抜けに何かを言ったり行ったりするさまを意味します。
例えば、「唐突に話を切り出す」「唐突な質問」「唐突に走り出す」などのように使います。
語源は「突き当たる」を意味する漢語で、「唐」という国名とは関係ありません。
「卒然」とは?
人や物事に対して使われる言葉で、前触れなしに何かが起こるさまを意味します。
例えば、「卒然と立ち去る」「卒然とした顔」「卒然とした事態」などのように使います。
語源は「卒」が「突然」、「然」が「そのように」を意味する漢語で、「卒業」や「卒兵」とは関係ありません。
「唐突」と「卒然」の違い
「唐突」と「卒然」の違いを、分かりやすく解説します。
「唐突」と「卒然」という言葉は、どちらも予期しないことが急に起こるさまを表す言葉ですが、使い方には違いがあります。
「唐突」は、人の言動に対して使われることが多く、前後の流れと関係ないことが突然現れることを表します。
その一方で、「卒然」は、人の言動だけでなく、自然現象や事態に対しても使われることがあります。
「唐突」の例文
・『その話は唐突すぎて、彼女は何と返答すべきか分からなかった』
・『彼は唐突に立ち上がって、ドアに向かって走り出した』
「卒然」の例文
・『卒然とした光景に目を覆いたくなった』
・『卒然とした顔で彼は私に近づいてきた』
まとめ
「唐突」と「卒然」は、どちらも予期しないことが急に起こるさまを表す言葉ですが、使い方には違いがあります。
「唐突」は、人の言動に対して使われることが多く、前後の流れと関係ないことが突然現れることを意味します。
その一方で、「卒然」は、人の言動だけでなく、自然現象や事態に対しても使われることがあります。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。