「彩る」と「着色」は双方とも色に関係する言葉ですが、細かな意味合いが異なるため必要に応じて使い分けることが重要です。
この記事では、「彩る」と「着色」の違いを分かりやすく説明していきます。
「彩る」とは?
「彩る」は「いろどる」と読む言葉で、「色をつける」及び「彩色する」という意味を持つほか、「様々な色合いや物などを組み合わせて飾ること」や「風情や面白い要素などを加えること」という意味も含まれています。
また、「顔に化粧する」という意味で使用される場合もあります。
「着色」とは?
「ちゃくしょく」と読む「着色」は、「色を着ける」と読む通り「ものに色を着けること」もしくは「物などに色が着いていること」を意味する言葉です。
そのほか、「物に着けられた色」を示す場合もあります。
「彩る」と「着色」の違い
「彩る」と「着色」の違いを分かりやすく解説します。
「彩る」も「着色」も「色を着けること」という意味を含む点は共通していますが、次のような違いがあります。
「着色」がシンプルに「色を着けること」を表すことが多いのに対し、「彩る」の場合は「様々な色彩やアイテムなどを取り合わせて飾る」や「趣や面白さなどを追加すること」「顔に化粧すること」のように「色を着ける」以外の意味合いでも使用されます。
「彩る」の例文
「彩る」は「〜に彩る」や「〜を彩る」「〜で彩る」のように用いるのが一般的です。
「色を着けること」以外の意味でも使用できることがポイントです。
・『壁をグレージュ色に彩る』
・『ブーケで食卓を彩る』
・『虹が空を彩る』
・『チークで頬を彩る』
「着色」の例文
「着色」は「着色する」「〜による着色」のように使われます。
なお、食品などに色を着けるための添加物のことを「着色料」と呼びます。
・『DIYでデスクを黒く着色した』
・『この食品は着色料を使用しておりません』
まとめ
「彩る」と「着色」には「色を着ける」という意味がありますが、「彩る」の場合は「様々な色彩や物などを取り合わせて装飾すること」や「趣や面白さなどを追加すること」「メイクすること」といった意味でも使用されます。
両者の違いや使用方法を理解して、シーンに合わせて使い分けてください。