この記事では、「引き返す」と「帰る」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「引き返す」とは?
一度は目的地を目指して出かけたはいいですが、途中で問題が起きて戻ることを「引き返す」【ひきかえす】といいます。
取って返すという意味もあり、元来た道を戻るのです。
このような事態になる原因には洪水で橋が流されていたり、仲間の体調が悪くなったなどの理由があります。
また、忘れ物に気付いたり、人を乗せ忘れたという状況でも「引き返す」のです。
「帰る」とは?
会社や学校が終わったので、自分の家に向う行動を「帰る」【かえる】といいます。
また、島に行った人が用事を済ませた後、「本土に帰る」といった言い方で使う言葉です。
たいていはやるべきことが終わったので、あとは家に帰宅して体を休めるために帰りますが、中には親が急に倒れたり、兄弟が事故に遭ったなど問題が起きたとき「実家に帰る」といった言い方します。
「引き返す」と「帰る」の違い
「引き返す」と「帰る」の違いを、分かりやすく解説します。
道路が陥没して通れないとき元の道に戻る、忘れ物を取りに帰る行動を「引き返す」といいます。
もう一方の「帰る」は自分が住む家に向う行動を指す言葉です。
なかには重大な問題が起きたり、大型連休のため一時的に「実家へ帰る」場合もあります。
他にも海外で学校に通っていた娘が卒業したので、日本に帰って就職先を探す場面でも使うわけです。
「引き返す」のは問題があったときに見せる行動ですが、「帰る」は家や本土など自分が住む場所を目指して体を休めます。
「引き返す」の例文
・『肝心な通行手形を家に忘れて来たので引き返す』
・『道路が大きく陥没していて通れないので引き返す』
「帰る」の例文
・『退職した上司の家に行ったが、留守のため帰ることにした』
・『3泊4日の旅行に出かけた後、お土産を買って家に帰る』
まとめ
歩いて来た道を戻るといった意味がある言葉と、家を目指す人間の行動を指す言葉です。
ただ、どういった目的がある言葉か調べて使い分けてみるといいでしょう。