この記事では、「怒る」と「注意」の違いを分かりやすく説明していきます。
「怒る」とは?
この言葉には2つの意味があります。
ひとつは、腹を立てるです。
不快なことや不愉快なことがあって、その高まった感情を表すことをいいます。
たとえば、人に足を踏まれたとします。
痛くて嫌な思いをするでしょう。
「なんで足を踏むんだ。
痛くて嫌な思いをしたではないか」と感情が高まり、その気持ちを「痛いじゃないか!」と足を踏んだ相手に表しました。
このようなさまをいう言葉です。
足を踏まれても「怒る」ことをしない人もいます。
「怒る」のは腹を立てたからです。
もう一つの意味は、望ましくない発言や行動取り上げて非難するです。
食事のときに、子どもがわざと食べものを床に落としました。
これは望ましくない行為です。
この行為をとがめました。
これがこの言葉の意味するものです。
「注意」とは?
この言葉には4つの意味があります。
1つめは、気を配ることです。
もうすぐ蛹から蝶が出てきます。
出てくるところを見逃さないように気を配って見ています。
このことを「注意して観察する」といいます。
2つめは、悪いことが起こらないように警戒をすることです。
交通事故は起こって欲しくないものです。
横断歩道を渡っているときに事故が起こらないとは言い切れないので、横断歩道を渡るときには警戒をしています。
このことを「交通事故に注意する」などといいます。
3つめは、気をつけるようにそばからいうことです。
熱いやかんを素手で触ると危険です。
子どもが触ろうとしていたので、「触ってはダメ」とそばからいいました。
これを「触らないように注意する」などといいます。
4つめは、ある一つの対象を選択して、そのものへ意識を集中する心的活動です。
「怒る」と「注意」の違い
「怒る」と「注意」の違いを、分かりやすく解説します。
似たような行為を指す言葉ですが、それぞれ意味が異なります。
前者は腹を立てることです。
後者は腹を立てていません。
まとめ
ある行為に腹を立てているのか、そうでないのかに違いがあります。
